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半年使って実感した、完全ワイヤレスゲーミングイヤフォンの魅力 専用ドングルで超低遅延、夏も快適で実用度は抜群(2/2 ページ)

「ゲーミングヘッドセット=大きなヘッドフォン」は時代遅れ? 超低遅延をうたう完全ワイヤレスイヤフォンの使い勝手が進化している。

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 一般的なワイヤレスイヤフォン同様にBluetooth接続でも使えるが、真価を発揮するのは付属の専用ドングルをデバイスに接続して使うことにある。対応機種はUSB Type-CポートがあるPC/PlayStation 5/Nintendo Swich/Meta Quest 2と豊富だ。

 Ankerは世界初のMeta認定完全ワイヤレスゲーミングイヤフォンを売りにしているが、もちろんPCでも問題なく使える。

 専用ドングルとイヤフォンは2.4GHz帯でワイヤレス接続されるため、公称値で30ミリ秒という超低遅延を実現している。実際にゲーミング用途で半年にわたり試用したが、音が重要なゲームでも有線イヤフォンと変わらない感覚で使うことができて非常に満足度が高かった。カナル型の完全ワイヤレスイヤフォンとして耳の回りが圧迫されないのでとにかく快適だ。

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イヤフォン本体にはライティング機能が搭載されており、専用スマホアプリ(iOS、Android)から設定できる。バッテリー動作時間を優先して消灯させることも可能だ
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蓋を開けたところ。専用ドングルも収納できる
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専用ドングル自体にもUSB-Cを挿せるポートがある
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パススルー充電機能が搭載されており、Meta Quest 2のようにUSB Type-Cポートが1つしかないデバイスでも専用ドングルを使ったイヤフォンのワイヤレス接続と充電を両立できる

 音質面に関しては特筆すべき点はないが、アプリから好みのイコライザーを設定できるため、音楽視聴のような用途でも大きく不満を感じることはないだろう。ユニークなのは、ゲームで敵の足音などを強調させるイコライザーに一発設定する「スーパーヒアリング」という項目があることだ。ゲーミングイヤフォンらしい機能だ。

 バッテリーの動作時間については公称値で最長6時間となっている。実際に試してみたところ、6時間18分で右側のイヤフォンが充電切れとなった。公称値通りと言って差し支えないだろう。充電ケースに収納して充電すれば計24時間の利用が可能だ。連続して6時間以上ゲームをプレイするヘビーゲーマーは困るかもしれないが、あまりに快適なので2台で運用したくなるかもしれない。

超低遅延な完全ワイヤレスイヤフォン、これは使える

 今回はAnkerの製品を試したが、専用ドングルが付属する超低遅延な完全ワイヤレスイヤフォンは徐々に製品ラインアップが増えてきている。完全ワイヤレスイヤフォンの装着感と超低遅延な機能性の両立は、これから暑くなる夏場のゲーミングシーンにも大活躍するはずだ。また、動画編集などゲーミング用途以外にも活躍の場は広がりそうでもある。

 「ゲーミングヘッドセット=大きなヘッドフォン」という常識を取っ払ってくれる、これから期待の製品ジャンルだ。

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