半年使って実感した、完全ワイヤレスゲーミングイヤフォンの魅力 専用ドングルで超低遅延、夏も快適で実用度は抜群(1/2 ページ)
「ゲーミングヘッドセット=大きなヘッドフォン」は時代遅れ? 超低遅延をうたう完全ワイヤレスイヤフォンの使い勝手が進化している。
ゲームをプレイするときに使うゲーミングヘッドセットといえば、耳を覆う大きなパッドに、横からマイクが伸びているオーバーヘッド型のヘッドフォンを思い浮かべる人が多いはずだ。高価格帯から安価なものまで、ゲーミングデバイスを取り扱う各社からさまざまな製品がリリースされている。
しかし、どうも筆者はそういった製品が苦手だ。以前はワイヤレスのゲーミングヘッドフォンを使っていたが、パッドが耳に触れる部分が蒸れて不快になりやすく、製品によっては頭部を左右から締め付ける、いわゆる側圧が強いものもあって長時間の装着が厳しかった。
そこでイヤフォンを使うことにしたのだが、既にワイヤレスのイヤフォンやヘッドフォンに慣れてしまっていたこともあり、今さら有線イヤフォンを使うのは少々不便に感じた。少し席を離れるときにイヤフォンを毎回取り外すのが面倒くさかったり、首に触れるケーブルが不快だったりといったところだ。
超低遅延な完全ワイヤレスゲーミングイヤフォンの登場
そんなわがままを筆者にとって福音だったのは、超低遅延をうたう完全ワイヤレスイヤフォンの市場が徐々に広がりつつあることだ。
完全ワイヤレスイヤフォンはBluetoothで接続する製品が主流だが、規格の仕様上、音声が出力されてから耳元で音が鳴るまでに多少なりとも遅延が発生する。音楽視聴などでは特に問題は起きないが、映像と音が連動するリズムゲームや、FPSのように周囲の状況を音で察知するシビアなゲーム用途で使うのは厳しかった(aptX-LLのような低遅延の規格も登場しているが、対応機種は少ない)。
そこで超低遅延をうたう完全ワイヤレスイヤフォンがどのように遅延を解消しているかというと、音声の送出をBluetoothではなく専用ドングルによって行うことで遅延を最小限に抑えている。
専用ドングルを使う完全ワイヤレスイヤフォンは市場にいくつかあるが、筆者が試したのは、Ankerが2022年11月に発売した「Soundcore VR P10」だ。
ケーブルから解放されてとにかく快適!
Soundcore VR P10はゲーミング用途を想定した完全ワイヤレスイヤフォンだ。11mm径のダイナミックドライバーを搭載しており、イヤーチップを耳の穴に入れ込むカナル型になっている。
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