約1.32kgで本格派! マウスの新型「DAIV Z4-I7G50SR-B」は持ち運びやすさとクリエイティブ適性を両立させたモバイルPCだった(2/5 ページ)
マウスコンピューターの「DAIV Z4-I7G50SR-B」は、クリエイター適性の高いスペックをそつなくまとめた注目の1台だ。実機を細かくチェックした。
クリエイティブ用途にも強いNVIDIA製GPUを装備
外部GPUとして、NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU(グラフィックスメモリは6GB)を搭載する点も魅力的だ。
GPUのクリエイティブ活用は年々進んでおり、リアルタイムプレビュー、レンダリング、エンコードなどGPUが活躍する場面は多い。特に最近はノイズ除去、/超解像/AI生成などAIを活用した処理も多いだけに、クリエイティブ用途での実績があり、AI推論にも強いNVIDIA GeForce RTXシリーズのGPUを採用しているのとそうでないのとでは、クリエイターPCとしての価値が大きく違ってくる。
もちろん、最新のGeForce RTX 40シリーズの方がベターではあるが、コストパフォーマンスを考慮すれば、本製品のGeForce RTX 3050 Laptop GPUも十分アリな選択だろう。クリエイティブユースではグラフィックスメモリを使うだけに、4GBではなく6GBを搭載しているのもポイントだ。
外部GPUとして、NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU(グラフィックスメモリは6GB)を搭載している。RTX 40シリーズの登場で最新ではなくなったが、クリエイティブ用途での役割は大きい
メモリとストレージはBTOでカスタム可能
本機のメモリはDDR5-4800(PC5-38400S SO-DIMM)、ストレージはPCI Express 4.0 x4接続のNVMe SSDと、高性能な部品を装備している。
標準容量はメモリが32GB(16GB×2)、SSDは500GBとなっている。SSD容量はクリエイター向けPCとしては少ないが、BTOでのカスタマイズに対応しており心配は無用だ。
BTOではメモリは最大64GB(32GB×2)まで、ストレージ容量は最大4TBまで搭載することができ、高速なメジャーブランドのSSD(Samsung PM9A1やWD_BLACK SN850X)を指定することもできる。
CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。一般的なPCIe 4.0 x4対応インタフェースのSSDと比べると物足りないスコアではあるが、実用十分な性能だろう。BTOでより高速なSamsung製やWestern Digital製のSSDも指定できる
色再現性の高い高解像度の液晶ディスプレイを搭載
液晶ディスプレイのサイズは14型で、2880×1800ピクセル表示(アスペクト比16:10)に対応する。パネルの表面は、照明などが映り込みにくいノングレア仕様だ。
インターネットコンテンツの基準であるsRGB 100%の色域をカバーするだけでなく、工場出荷前にカラーサイエンス大手であるX-Riteの専用ソフトウェアとセンサーを用いたキャリブレーションを実施しており、sRGBの色空間上で、色差⊿E≦2を満たす高い色再現性を備える。いわゆる「正しい色」を表現できる状態で出荷されており、安心してクリエイティブワークに活用できる。
表示領域も2880×1800ピクセルと、一般的なフルHDよりの約3.1倍の情報量で、縦の情報量が多い16:10のアスペクト比、画素ピッチ243ppiでドットが見えない精細な表示も、クリエイターにとってはうれしいところだろう。
次に、インタフェース回りをチェックしよう。
関連記事
- マウス、RTX 40シリーズを採用したクリエイター向け16型ノート「DAIV Z6」
マウスコンピューターは、第13世代Coreプロセッサを搭載するクリエイター向け16型ノートPC「DAIV Z6」を発表した。 - マウス、水冷BOXを採用できるクリエイター&ゲーマー向け16型ノートPC
マウスコンピューターは、クリエイター向けPCブランド「DAIV」、ゲーミングPCブランド「G-Tune」から、16型フラグシップノートPCを発売した。「DAIV N6-I9G90BK-A」が43万9800円から、「G-Tune H6-I9G80BK-A」が43万9800円から(いずれも税込み)。 - マウスがクリエイター向けPC「DAIV」を刷新! 新デザインのボディーを導入し約100万円のモデルも用意
マウスコンピューターは、クリエイター向けブランド「DAIV」に新デザインのボディーを採用したタワー型ハイエンドモデル「DD-I9G90」などを発売する。 - マウスの「DAIV」が進化! 新たな領域にダイブしたデスクトップPC「DAIV DD-I9G90」を試す
マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」シリーズに、新デザインのボディー採用のタワー型ハイエンドモデルが登場した。新モデルは、どこが変わって何が継承されたのか。実機を使って細かくチェックした。 - 日本品質にこだわるマウスコンピューター、なぜ長野県飯山市で組み立てる? 工場をのぞいてきた
BTOのPCメーカーとして日本を代表するメーカーの一つ、マウスコンピューターの製造拠点が長野県飯山市にある。なぜここに拠点を構えているのだろうか。実際に訪れてみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.