Jabraが新型ビデオバー「PanaCast 50 Video Bar System」を発表 仕事はかどるオンライン会議は“PCレス”が鍵になる?(1/3 ページ)
NGオーディオジャパンが、「Jabra PanaCast 50 Video Bar System」を発表した。ビデオバーにタッチスクリーンコントローラーを組み合わせた新モデル投入の意図や、ハイブリッド会議での課題、それらを取り巻く環境について聞いた。
9月12日、オフィスやコンシューマー向けデバイスのJabraブランドを展開しているNGオーディオジャパン(以降、Jabra)は、ビデオバーシステム「Jabra PanaCast」の新製品「Jabra PanaCast 50 Video Bar System」を発表した。販売は9月1日から行われている。
東京都内で開催された発表会では、オンラインおよびハイブリッド会議を取り巻く環境やマーケット、また新製品についての説明が行われた。
会議室全体をカバーし歪みのない画像を映すビデオバー
Jabraでは、2021年4月にビデオバー「Jabra PanaCast 50」を発売している。同製品は、会議室全体をカバーする180度の視野角カメラ、8つのビームフォーミングマイク、4つのパワフルなスピーカーを持つインテリジェントビデオバーだ。
ここで、PanaCast 50の機能を簡単におさらいしておこう。
Jabraは、2019年に複数のカメラで撮影した画像を、シームレスかつリアルタイムに画像合成を行う技術(ビデオスティッチング技術)を持つ「Altia Systems」を買収したことで、オーディオ分野に加え、ビデオカメラ製品「PanaCast」シリーズを開発するようになった。
PanaCast 50でも、同技術を用いてオンライン会議という、いわゆるライブ映像に対しても3つのカメラが映し出す画像をリアルタイムに合成し、相手のモニターに表示させることができる。
通常、広角の画角を持つカメラでは、中心に近いほど正確な姿を映し出すが、端に近いほどその姿はひずむ。しかし、同技術ではそのようなことは起きない。
端の席に座る人の顔もゆがめることなく表示する「インテリジェントズーム」、発言者にフォーカスする「バーチャルディレクター機能」など、搭載した9つのエッジプロセッサで、オーディオと映像がリアルタイムに連携するよう設計されている。
これにより、会議室に外部から接続している人でも、疎外感を抱くことなくビデオ会議に参加できる。
ビデオバーの性能が良くても、オンライン会議システムに接続するのに手間取る、乱雑なケーブルが見苦しい、会議参加者が持ち込んだ端末の種類によっては、資料の共有が難しいなどの課題が解決されるわけではない。
そこでJabraでは、BYODやBYOM(Bring Your Own Meeting/自分の端末で、自分のアカウントを使ってオフィスの会議室のシステムにつなぎミーティングすること)に頼るのではなく「All Jabra」で会議システムを開発することにした。それがPanaCast 50 Video Bar Systemだ。
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