ついにTouch Barが姿を消す 「MacBook Pro 13インチ」販売終了で
キーボードの上部に配置したタッチパネル式の有機ELディスプレイ「Touch Bar」を搭載する製品がラインアップから完全に姿を消した。
M3チップを搭載した新型「MacBook Pro」シリーズの発表に合わせて、M2チップを搭載する「MacBook Pro 13インチ」の販売が終了した。これでキーボードの上部に配置したタッチパネル式の有機ELディスプレイ「Touch Bar」を搭載する製品がラインアップから完全に姿を消した。
Touch Barは、キーボード上部にあるEscキー、ファンクションキー、電源キーの代わりとして搭載するもので、2016年モデルにフルモデルチェンジしたMacBook Proで初めて採用された。OSやアプリの起動状況によって表示内容が切り替わり、指紋認証センサーの「Touch ID」も内蔵している。
従来のスマートフォンが物理的なボタンによる制約に縛られていたのに対し、iPhoneの全面タッチパネル採用によってアプリの自由度が増した──これと同じように、当時は従来のPCにあったファンクションキーの自由度を高めるものとして注目を集めた。しかし、通常のファンクションキーの使い方に慣れたユーザーからは不満の声も少なくなかった。
そういった声を反映してか、2021年にフルモデルチェンジで登場した「14インチMacBook Pro」「16インチMacBook Pro」では不採用となっており、Touch Barはライトユーザー向けのMacBook Pro 13インチで、ほそぼそと生き残っていた。
Touch BarはMicrosoftの「Office for Mac」や、AdobeのCreative Cloud製品などで専用UIが表示される他、サードパーティーによるユーティリティアプリや、個人開発者によるジョークアプリなども多数開発されていた。残念だが、今後はこういった連携アプリは縮小されていきそうだ。
Touch Barを気に入って使っている人は、市場に残っている在庫を急いで探し求めた方がいいだろう。
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