NVIDIAが「GeForce RTX 40 SUPER」シリーズを発表 ゲームと生成AIを高速化 599ドルから
NVIDIAがデスクトップ向けGPU「GeForce RTX 40シリーズ」に“SUPER”を投入する。それぞれベースとなるモデルからスペックが底上げされ、とりわけ生成AIチップはいずれもに関するパフォーマンス向上に注力したという。
米NVIDIAは1月8日(現地時間)、デスクトップPC向け新型GPU「GeForce RTX 4070 SUPER」「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」「GeForce RTX 4080 SUPER」を発表した。米国における想定販売価格は599ドル(約8万6100円)〜999ドル(約14万3700円)で、1月17日から順次販売を開始する。
GeForce RTX 4080 SUPER
GeForce RTX 4080 SUPERは、4K(3840×2160ピクセル)解像度の3D描画やリアルタイムレイトレーシングなど、高品質(≒高負荷)なグラフィックスを多用するゲームでも、フレーム生成なしでGeForce RTX 3080 Tiの1.4倍のパフォーマンスを発揮する。AIによる超解像技術「DLSS 3」を活用する場面では、2倍の速度を実現する。さらに「Stable Video Diffusion」による動画生成では最大1.5倍、「Stable Diffusion XL」による画像生成では最大1.7倍の速度を実現するという。
米国では1月31日に発売される予定で、想定販売価格は999ドルとなる。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、「GeForce RTZ 3070 Ti」比でフレーム生成なしで最大1.6倍、DLSS 3利用時で最大2.5倍高速だという。北米では1月24日に発売される予定で、想定価格は799ドル(約11万4900円)だ。
GeForce RTX 4070 SUPER
GeForce RTX 4070 SUPERは、「GeForce RTX 3090」を超える高速化と省電力性を兼ね備えている。DLSS 3利用時は、GeForce RTX 3090比で最大1.5倍高速化を実現しているという。北米なら1月17日に発売される予定で、想定価格は599ドルとなる。
関連記事
- NVIDIAが「GeForce RTX 40シリーズ」を発表 新アーキテクチャ「Ada Lovelace」で最大4倍高速に
NVIDIAがゲーミングやクリエイター向けの新型GPUを発表した。新しいGPUアーキテクチャを採用することで、先代アーキテクチャと比べて性能が最大で4倍となったことが特徴だ。 - 5万2800円からの「GeForce RTX 4060」は“買い”のGPUなのか? 4060 Ti(8GB)との違いを試してみた
NVIDIAは6月29日22時、デスクトップ向けGPU「GeForce RTX 4060」を搭載するグラフィックスカードの販売を解禁する。先行して登場した上位モデル「GeForce RTX 4060 Ti」と同じくフルHDゲーミングを想定したGPUなのだが、一体どこが違うのだろうか。発売に先駆けて試してみよう。 - これから買うなら3090 Tiよりも「GeForce RTX 4080」 そのワケを探る
NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 4080」を搭載するグラフィックスカードの販売が11月16日に解禁される。最上位の「GeForce RTX 4090」や先代の最上位「GeForce RTX 3090 Ti」と比べてパフォーマンスはどうなのか、発売に先駆けてチェックしていこう。 - 「GeForce RTX 4060 Ti(8GB)」はフルHDゲームも動画エンコもピッタリな良コスパGPUだ
5月24日22時から販売が始まる「GeForce RTX 4060 Ti(8GB)」を搭載するグラフィックスカード。その実力はいかほどのものか、日本未発売の純正カードを使ってチェックしていこう。 - 3090 Tiより高速な「GeForce RTX 4070 Ti」突如登場 発売中止の「GeForce RTX 4080(12GB)」を“リネーム”
NVIDIAが発売を中止した「GeForce RTX 4080(12GB)」が、「GeForce RTX 4070 Ti」として“復活”を果たすことになった。想定価格は発売中止前から100ドル値下げされているが、スペックはそのままとなっており、わずかだが手頃感が増している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.