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量子ドット採用、付属のスタイラスでペンタブのようにも使える EHOMEWEIの17型モバイルディスプレイ「E170DSR」を試すモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

量子ドット方式を採用した17型のモバイルディスプレイ「E170DSR」をレビューする。付属のスタイラスタッチペンを用いたペン入力にも対応するなど、付加価値も多い一品だ。

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OSDメニューはタッチで操作

 続いてOSDメニューもチェックしておこう。OSDメニューは、側面の物理ボタンを使って表示させた後に、タッチスクリーン上で操作を行う。全てのメニューがアイコンで表示されており、テキストラベルがほとんどない。一部分かりにくい項目があるが、操作性自体は悪くない。

 ただし、このOSDメニューを表示するためのボタンは本体ではなくスタンドにあり、しかもそれが正面から見て左側の奥ということで、手を大きく回して操作しなくてはならず、少々使いづらい。せめて左側ではなく右側にあった方が、ボタンを押した後すぐに同じ手でタッチ操作ができて便利だったのではと思う。

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OSDメニューを表示させるにはスタンド左側面にある2つのボタンを使用する
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ボタンを単押しすると接続方法の選択が行える
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メインメニュー。こちらは画面タッチで操作する。アイコンが多用されておりやや分かりづらい
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ボタンを上に倒すとメインメニューを経由せずに輝度を調整できる
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ボタンを下に倒すとメインメニューを経由せずに音量を調整可能だ

ペンタブのように使えるスタイラスタッチペンが付属

 さて、本製品にはスタイラスタッチペンが標準添付されており、本製品をペンタブレットのように利用できる。タッチに対応したモバイルディスプレイは多数あるが、本製品のようにスタイラスが付属し、タッチでもスタイラスでも、どちらでも利用できるのは珍しい。

 スタイラスタッチペンは4096段階の筆圧検知と、45度の傾き検知に対応している(macOSおよびAndroidは筆圧検知に非対応)。バッテリーを内蔵しており、給電は側面にあるUSB Type-Cポートから行う。また本体後部には導電繊維のキャップも取り付けられており、指先を使わずにタッチ操作が行える。

 ざっと使ってみたが、Surfaceなどでも採用されているMPP2.0規格に準拠したスタイラスタッチペンということで、非常に安定している。利用にあたってペアリングは不要なので、接続元のPCでも同じMPP2.0対応のタッチスクリーンを採用している場合、このスタイラスタッチペン1本で両方をまとめて操作できるのも、使い方によっては便利かもしれない。

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Windows/macOS/Androidについてはタッチ操作に対応する
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付属のスタイラスタッチペン。親指の位置にあるボタンは電源ボタンと右クリックの兼用だ
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尾部には導電繊維のキャップがあり、タッチ操作を利用できる
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4096段階の筆圧検知に対応する。スタンドの角度をこれ以上浅くできないのは、ややマイナスだ
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スタイラスタッチペンを画面に近づけると、ポインターが表示される
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導電繊維キャップを使ってのタッチ操作も行える。指先では操作しづらい場合に便利だ

実売4万6980円はリーズナブルと感じる内容

 以上のように、モバイルディスプレイとしての機能はほぼ全部入りで、さらにスタイラスタッチペンのような付加価値もある。それでいて3年保証まで付属しているなど、実売4万6980円(税込み)という価格はむしろ安く感じる。Amazonでは定期的に割引クーポンも出ているようなので、それらを併用すれば、お買い得感はさらに増す(記事掲載時点では、5000円クーポンが適用され実売4万1980円になっている)。

 そんな本製品であえて弱点を挙げるとするならば、設置方法のバリエーションの少なさだろう。本製品のスタンドは横置きと縦置きの両方に対応できるが、VESAマウントや三脚に取り付けられるようなギミックはない。

 できるのはせいぜい、タブレット用のアームを使っての設置くらいだろうが、画面サイズが大きいため適合するタブレットアームは多くなく、また背面スタンドの段差があるため、必ず取り付けられるとは限らない。17型という大画面ゆえ据え置きでの利用も視野に入る本製品だが、設置方法が限られている点は、考慮しておいた方がよさそうだ。

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