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スライドキーボード搭載「AYANEO SLIDE」をデスクトップPCとして使う その実力を試してみた(1/3 ページ)

パッケージからもこだわりが感じられるポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」をデスクトップPCとして使う場合のセットアップ方法を紹介するとともに、ベンチマークテストのスコアや実際に仕事で使えるのかどうかといった部分をレビューしていく。

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 VAIO Type Uのような製品をほうふつとさせるスライドキーボード搭載のポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」──前回は、届いたばかりのAYANEO SLIDEを開封し、日常的な用途で使えるようにセットアップしたところまで紹介した。

→・キター! VAIO type Uライクなスライドキーボード搭載の「AYANEO SLIDE」をセットアップしてみた 中年のハートを鷲づかみする外箱も魅力的

 筆者はAYANEO SLIDEを外付けディスプレイなどにつないで仕事でも実用的に使うことをもくろんでいる。そこで今回は、デスクトップPCとして使う場合のセットアップ方法を紹介するとともに、ベンチマークテストのスコアや実際に仕事で使えるのかどうかといった部分をレビューしていく。

デスクトップPCとしてのセットアップ

 AYANEO SLIDEは物理キーボードを搭載している。単体で利用する場合はキーボードがUS配列であることや、親指でポチポチと入力スタイルになることから、キーレイアウトを「英語キーボード(101/102キー)」のまま、入力方式はデフォルトのローマ字入力でセットアップすることになるだろう。

 しかし、デスクトップPCとして使うなら外付けキーボードを接続することになる。今回はJIS配列の外付けキーボードを接続するため、キーレイアウトと入力方式の変更が必要だ。手順は以下の通りである。

キーボードを接続する
入力しやすい外付けキーボードを接続する
設定
設定を開き、「時刻と言語」を開く
時刻と言語
時刻と言語の中の「言語と地域」を開く
言語と地域
「日本語」という項目があるので、「…」から「言語のオプション」へと進む
言語のオプション
「キーボード」の項目の下に「キーボードレイアウト」があるので、「レイアウトを変更する」ボタンから変更する
キーボードレイアウトを変更
キーボードのレイアウトを変えると、いったんPCからログアウトしなければならない

 AYANEO SLIDEは本体の上下に1基ずつ、USB4(USB Type-C)端子を備えている。片方の端子をドックに、もう片方をUSB Type-C接続の映像入力を受け付ける外部ディスプレイに接続すれば、トリプルディスプレイ環境が実現する。

トリプルディスプレイ
安定性が悪いので、この状態での運用はあり得ないが、USB Type-C接続によるトリプルディスプレイが可能

 ただ、実際にデスクで仕事を行うときには、どちらのUSB4(USB Type-C)端子にもハブを接続してトリプルディスプレイ環境を構築した。キーボードやマウス、SDメモリーカードリーダーの他、WebカメラやスピーカーマイクなどもUSBで接続したいので、端子の数を増やしたいという意図がある。

仕事部屋での作業環境
AYANEO SLIDEをデスクトップPCとして使うための環境を構築した

 ここまでセットアップすれば、後はこれまで通りの作業を行える。なんといってもこれまで筆者が似たような環境で使っていたのは「GPD Pocket 3」だ。Intel Core i7-1195G7プロセッサに16GBメモリ(LPDDR4X)というスペックで、悪くはないが、現時点では古さが否めない印象のUMPCだ。AMD Ryzen 7 7840Uに32GBメモリ(LPDDR5X)というスペックのAYANEO SLIDEなら、1.5倍の速度で仕事ができるかもしれない。

 PCのリプレース後には、あれやこれやアプリのインストールや設定、単語登録などがつきもので、そのための時間を除けば、ほぼ快適である。

米粒のような文字
“ほぼ”となったのは、ディスプレイにできるだけ多くの情報を表示すべく、175%の拡大率だったものを125%にしたところ、AYANEO SLIDEに搭載しているディスプレイの表示がかなり小さくなってしまい、文字が見えづらくなってしまったからだ。細かい文字がつらい年頃なので、“ほぼ”という結果になった

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