片手で持てるデスクトップPC「AYANEO Retro Mini PC AM01」で仕事ははかどる? 試して分かったこと(1/3 ページ)
5万円台半ばで買えるミニデスクトップPC「AYANEO Retro Mini PC AM01」は、初代Macintoshの「Macintosh 128K」をオマージュした見た目が魅力の1つだ。その一方で、性能面はどうなのか、実機で試してみた。
ミニデスクトップPCやポータブルゲーミングPCを手がけるAYANEOは、2023年11月に「AYANEO REMAKE」(アヤネオ リメイク)を発表し、ユニークなPCを続々と投入している。
この「AYANEO Retro Mini PC AM01」(以下、AM01)はミニデスクトップPCの第1弾で、前回は届いたばかりの本機を開封、セットアップまで行った。今回は、実戦投入し、ベンチマークテストを含め仕事で使ってみた感想をまとめた。
実際の仕事環境にセットアップ
さまざまなオマケが付属したパッケージを開け、付属のACアダプターを接続した後に利用地域と言語を日本に、キーボードレイアウトを日本語109配列に、ブラウザはMicrosoft EdgeからChromeに変更している。また、日本語入力システムをMS-IMEからGoogle 日本語入力へと変え、入力方法をローマ字からかなへと変更した。システム上は他のPCで行っているのとほぼ同じ環境になった。
“システム上”は通常環境になったので、筆者の仕事部屋に入れ込んだ。自宅で作業するときは、ミニノートPCの「GPD Pocket 3」のHDMIポートとドッキングステーションのHDMIポートを使ったトリプルディスプレイ環境を構築しているが、本機で映像出力できる端子はHDMIとDisplayPortのみで、前面にあるUSB Type-CはDisplayPort Alternate Modeに非対応だ。
DisplayPort→HDMIケーブルを持っていれば2台目の外付けディスプレイも使えたのだが、あいにくその用意がなく、今回はシングルディスプレイでの作業となった。
なお、接続しているディスプレイはアイ・オー・データ機器の21型モデル「LCD-MF225XBR」で、2015年8月に生産終了している骨とう品レベルのデバイスだ。
その日の気分によって使うモデルを変えるキーボードは、PFUの「HHKB Professional HYBRID Type-S」をUSBの有線接続で、マウスはキングジムのスキャナーマウス「MSC10」の一太郎バージョンだ。数字の入力がしやすいようにテンキーパッド「DENTEN」(デンテン)もつなげてある。深い意味はないのだが、昔からインターネット以外は有線接続を基本としている。
今回利用するモデルは、全3モデルある中でミドルレンジにあたる「AM01-5700U-16G/512G」で、CPUはRyzen 7 5700U、メモリは16GB(8GB×2/DDR4-3200)、ストレージは512GB SSDという構成だ。
では、実際に仕事をしてみてどうだったのだろうか。
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