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コンパクトな2in1ノートPC「TENKU MOBILE S10」を試す Intel N100搭載で普段使いは快適に(1/3 ページ)

天空が、自社ブランドの10.81型2in1ノートPC「TENKU MOBILE S10」を発売した。その実力はいかほどか、実際に使って確かめよう。

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 GPDやONE-Netbook Technology、AYANEOといった中国のUMPC(超小型PC)メーカーの国内代理店として知られている天空が、自社ブランドの2in1ノートPC「TENKU MOBILE S10」を発売した。実売価格(税込み)は8万円前後となっている。

 これまでも、天空は自社ブランドの「TENKUシリーズ」を冠するPCをリリースしてきたが、今回のTENKU MOBILE S10は10.51型と結構“小ぶり”である。UMPCと呼ぶには少し大きいが、持ち運んで利用するのに邪魔ならない――筆者のような小型PC好きにとって注目の1台だ。

 今回、同社からTENKU MOBILE S10の試用機をお借りできたので、どんなことができるPCなのかチェックしていきたい。

TENKU MOBILE S10
小型PC好きから注目を集める「TENKU MOBILE S10」は、どんなPC?

TENKU MOBILE S10の特徴をチェック!

 まず、TENKU MOBILE S10の特徴をチェックしていこう。

 本機はコンバーティブル式の2in1ノートPCで、ディスプレイは1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)の10.51型液晶だ。その上部には約200万画素のWebカメラを備えている。残念ながら顔認証には非対応で、指紋センサーも未搭載なので、Windows Helloを使うには外付けの認証デバイスを用意する必要がある。

 ヒンジは無段階で、好きな位置で固定可能だ。背面に回して、タブレットスタイルでも利用できる。

 Windows 11自体、タブレットモードでの使い勝手がよいとは言えないので、タブレットスタイルでの利用はあまりお勧めしない。ただ、机が狭い場所などでは、キーボードを下にしたスタンドスタイルやテントスタイルで使うと便利ではある。

タブレットモード
画面を360度回してタブレットモードにすると、電子書籍などのコンテンツ消費に最適な状況となる
テントモード
テントモードにすると、狭い机でも使いやすい

 本体のサイズは約244(幅)×166.4(奥行き)×17.2(厚さ)mmとコンパクトだ。フットプリントはA4(297×210mm)とA5(210×148mm)の中間で、B5(257×182mm)サイズに近い。重さは約920gで、サイズの割には重く感じるものの、ノートPCとしては十分に軽量だ。

 本体サイズと合わせて、持ち運びには困ることはないだろう。

比較
iPad mini 6(左)と並べてみると、そのコンパクトさが分かりやすい
ボディーバッグにも収納可能
ボディーバックに入れて持ち運ぶには絶妙なサイズ感もうれしい

 キーボードは日本語配列だが、US(米国英語)配列のキーボードを“無理やり”日本語対応させたようで、一部に変則的なキーアサインが見られる。キーピッチは約17.8mmと余裕があり、タッチタイピングも可能だ。ストロークもそれなりにあり、打ち心地は悪くない。

 約83(横)×47(縦)mmと小さめだが、タッチパッドも十分に実用できる。

キーボード回り
キーボードは日本語配列なのだが、US配列を無理やり日本語対応させたようで、一部キーの配置が変則的になっている

 インタフェース類は、右側面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2と電源ボタン、左側面に3.5mmイヤフォン/マイク端子を備える。

 USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。充電マークが右側の端子にしか付いていないが、どちらのポートでも充電はできるので安心してほしい。

左右側面
左側面(上)には3.5mmイヤフォン/マイク端子を、右側面(下)にUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子を備えている
ACアダプター
付属のACアダプターは12V/3A(36W)出力だが、これ自体はUSB PDに対応していない(他のUSB PD対応デバイスで使えない)。ただし、本体自体はUSB PDにも対応しており、45W出力のUSB PD対応電源を用意すると、26.6Whのバッテリーを1時間で約70%まで充電できる

 バッテリーの駆動時間は、JEITA バッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)における動画の連続再生で最長約3.2時間となっている。

 ULのPC総合ベンチマークアプリ「PCMark 10」のバッテリーテスト(Modern Office)で実測したところ、100%から4%(強制休止状態)までの駆動時間は4時間25分となった。外で1日中使うには少し心もとないものの、USB PDで45W出力できるモバイルバッテリーと組み合わせて使うとカバーできそうだ。

バッテリーベンチ
PCMark 10のバッテリーテスト(Modern Office)の結果

 本機の主な特徴を一通りチェックしたところで、処理パフォーマンスをチェックいこう。

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