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16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/4 ページ)

企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。

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 Galaxy Z Foldシリーズを筆頭に、折れ曲がる有機ELディスプレイを採用したフォルダブルデバイスがジワジワと市場に増えています。

→・「Galaxy Z Fold5」に物理キーボードを接続すると、オールマイティーな端末に化ける

 その勢いはついにPCの世界にも及んでいます。今回は16.3型ディスプレイを搭載したレノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Fold」(以下、X1 Fold)を試用する機会が得られたので、ノートPCが折りたたみディスプレイになると、どのようにビジネスに活用できるのか、いろいろ試してみました。

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折りたたみディスプレイが徐々にいろいろと採用され始めています

 先に言っておきますが、X1 Foldの価格は直販価格で49万2525円(税/送料込み)と非常に高価です。そもそもこの金額のノートPCを購入する方は少ないでしょう。

 とはいえ、そうした金額感だけを見ても仕方ありません。製品の純粋な使い勝手を検証してみたところ、タブレットとして活用するケースが非常に面白いと感じました。特によくスタイラスペンを使ってメモ書きやアイデアを考える方であれば、唯一無二のデバイスとなるでしょう。

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著者:石黒直樹(いしぐろ なおき)

ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『情シスの定石』『図解即戦力 システム設計のセオリーと実施方法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(いずれも技術評論社)。連載:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記


折りたたみを生かした使い方

 まずは基本的なところから見ていきます。折りたたみディスプレイを搭載しているだけあって、さまざまな形で活用できます。まずは一般的なノートPCとしての使い方です。付属のキーボードを使うことで、コンパクトな12型のノートPCのようになります。

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一見すると普通のノートPCですよね

 そして、目玉となる全画面での使い方はこちら。ディスプレイを開いて付属のマグネットスタンドを使って設置しています。ボディーの剛性もしっかりとしているため、安定感に問題はありません。キーボードはBluetoothで接続します。

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目玉機能となる大画面の利用シーンです
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付属のマグネットスタンドは安定感があります

 少しだけディスプレイを折りたたんだ状態で使うこともできます。縦でも横でも使えますが、横向きで本のようにして使うのは面白いと感じました。

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意外と気に入ったのが本の見開き表示。電子書籍を開いています(コンテンツはぼかしています)。巨大サイズでマンガも読めます。撮影のために片手で支えましたが、重いので両手で使うのが基本になりそうです
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