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ワコムの有機ELペンタブで快適手書きメモライフ! 絵描きではないビジネスパーソンが「Wacom Movink 13」を試したら「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/3 ページ)

企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。

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 私は大のガジェット好きですが、アナログが嫌いなわけではなく、デジタルでも手書きしたい派です。これまでiPadシリーズ、Galaxy Tabシリーズ、Galaxy Noteシリーズ、Surfaceシリーズ、電子ペーパーのBOOXシリーズなど、ペン活用ガジェットをいくつも試しており、実際に使い続けています。

 しかし、これらには大きな欠点がありました。それは「メインPCの入力装置として使えない」ということです。メインPCに接続する周辺機器として使えないと、デバイス間のデータ共有が手間であったり、(メインPCで起動している)オンライン会議で表示させたメモ画面に直接書き込めなかったりと使いづらかったのです。

 また、私のメインPCはMacです。Macはタッチパネル対応ディスプレイと相性があまりいいわけではなく、機能の制約や書き心地の悪さが気になります。

 そこでいわゆるイラストレーターのみなさんが使うような「ペンタブレット」を購入したこともありました。おおよそ狙った使い方はできるのですが、どうも「画面のギラつきが強く、目が痛い」「ディスプレイサイズに比べると本体が大きいため、かさばる」といった欠点があり、気軽に使うには少し難がありました。

 そうした中、ペンタブレットの雄であるワコムから、同社初の有機ELを採用したペンタブレット「Wacom Movink 13」(以下、Movink 13)が5月15日に発売されます。

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ペンタブレットをご存じの方は分かると思いますが、それらに比べてMovink 13は圧倒的に軽く、薄く、コンパクトです

 早速試用する機会を得たので、狙った使い方ができるかを中心に試してみました。なお、私はイラストを描いたりするわけではないので、プロクリエイターさんが求めるような視点でのレビューではない点、ご了承ください。

 結論を先に書きますと、「これは使える!」と感じたので既に予約を完了しました。100点満点ではありませんが、私のニーズに対して必要十分であり、思い描いている使い方ができると判断できました。

とにかくスマート!

 液晶ではなく有機ELを採用している恩恵かもしれませんが、本体が軽くて、薄くて、コンパクトです。重さは約420gで、ペンタブレットとしては非常に軽い。実際に持ってみて、びっくりしました。また、約4mm(最薄部)という薄さも本体のスマートさに貢献しています。

 デバイスとの接続性にも優れています。USB Type-Cケーブル1本で給電からPCとの接続までを担えます。メインPCで作業しながら、手元でメモをとりたい時にケーブルをつなぐだけ。引き出しからメモ帳を取り出すような感覚ですね。これは機動性が高いです。本体の左右両方にUSB Type-C端子を搭載している点も素晴らしいです。配線の取り回しの自由度が高まります。

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Mac Studioに接続してみました。ケーブル1本で利用できるのは非常に楽です

 気になっていたmacOSでの利用も問題ありません。Windowsで使う場合と同様に専用ソフトウェアのインストールは必要ですが、使い勝手は良好です。

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