「Apple Vision Pro」でSteamVRが使える「ALVR」がApp Storeで一般公開 誰でも試せるように
Apple Vision ProでSteamVRが使えるようになる「ALVR」が誰でもインストール可能になった。
さまざまなVRヘッドセットをPCにワイヤレス接続してPC向けVRプラットフォーム「SteamVR」を利用できるようにするオープンソースツール「ALVR」のApple Vision Pro版がApp Storeで一般公開された。価格は無料だ。
ALVRはPCで起動したSteamVR対応のVRアプリをVRヘッドセットにワイヤレスでストリーミングして操作できるようにするアプリだ。Meta Questシリーズなど、主要なVRヘッドセットはPC接続に元から対応しているが、ALVRを使えばそうした機能を持たないVRヘッドセットでもPCに接続してSteamVRを利用できる。
Vision Pro版のALVRもVision Proの可能性を広げるツールとして期待されており、これまでは招待された人のみが利用できるクローズドβとして公開されていた。今回の一般公開により、Vision Proユーザーなら誰でもインストールできるようになる。
Vision Pro版では、ハンドジェスチャー入力やNintendo SwitchのJoy-Conを使ったコントローラー入力、Lighthouseによるベースステーションの接続をサポートしている。
動作させるには、PCとVision Proが同一のローカルネットワーク上にある必要がある。また、最適なパフォーマンスを発揮させるために「5GHzの11ac対応Wi-Fiルーターを使用して300Mbps以上の速度を確保する」「Wi-Fi接続しているデバイスを最低限にする。できれば専用のWi-Fiルーターを用意する」「PCとWi-Fiルーター間は有線で接続する」「無線チャンネル切り替えを防止するためにゲームプレイ中はAirDropとHandoffを無効化する」といったアドバイスが記載されている。
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