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ASRockの「DeskMini X600」には自作PC気分を手軽に味わえるロマンあり! “小さな”実機をじっくり検証した(1/5 ページ)

ASRockの「DeskMini X600」は約1.92リットルのボディーを採用するベアボーンキットだ。今回は実際の構成例や大体の予算感を解説する。これはロマンがある!

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 小型のデスクトップPCを求める読者には、ASRockのDeskMiniシリーズから登場した新製品「DeskMini X600」を紹介したい。ASRockのラインアップにあるベアボーンキットの中で、小型に分類される製品だ。Ryzen 8000GシリーズをはじめとするAMDのAM5ソケットに対応し、DeskMiniならではの高いストレージの拡張性も備わっている。

 ただ、「小さいPCって組み立てるのが難しいでしょ」と思っている方もいるだろう。ちまたの完成品ミニPCとどちらがコスパが良いのかも気になる。そこでは今回は、DeskMini X600にパーツを組み込み、予算感も出してみた。

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ASRockの「DeskMini X600」

2Lサイズのミニボディー CPUやメモリなどが選べるベアボーンキット

 DeskMini X600は約1.92リットルのボディーを採用するベアボーンキットだ。2Lクラスなので、体積で言えばNUCをはじめとする0.5LクラスのミニPCの4倍はある。ただ、見た目は多くの方がイメージするミニPCか、それよりも小さく感じられるだろう。

 具体的なサイズは、縦置き時の場合は約80(幅)×155(奥行き)×155(厚さ)mmで、17cm四方のMini-ITXで組む場合よりも一回り小さい。ASRockらしいシンプルなデザインだが、フロントインタフェースを始め、十分な接続性を備えている。

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フロントのインタフェースはUSB 3.2 Gen1×1基、USB 3.2 Gen1(Type-C)×1基、マイク入力×1基、ヘッドフォン×1基だ
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リアのインタフェースはUSB 3.2 Gen1×2基、DisplayPort×1基、HDMI出力×1基、D-Sub 15ピン×1基、2.5GbE対応の有線LAN×1基となっている

 前モデルの「DeskMini X300」からDeskMini X600になり、いくつかのポイントが強化されている。ソケットはAM4からAM5になり、搭載できるマイクロアーキテクチャもZen 3からZen 4にステップアップした。

 各種インタフェースの進化もある。メモリはDDR4-3200からDDR5-6400へ、M.2スロットは「Gen 3×2基」から「Gen 5×1基+Gen 4×1基」へ、有線LANは1GbEから2.5GbEに引き上げられた。

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天板部には通気口がある
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左側面にも通気口がある。こちらはCPUクーラー直上なので、この付近に遮るものがないように設置しよう

 設置方法は標準で付属するゴム足か、オプション(別売り)でVESAマウントキットを追加してディスプレイ裏や壁掛けする方法が選べる。

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底面の四隅にゴム足を貼る部分がある
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右側面中央にはVESAマウントキット用のネジ穴4つがある。横置き設置時にゴム足を貼るへこみも用意されている

 付属のACアダプターはFSP製で、出力120W(19V、6.32A)となる。比較的小さく、特にACアダプターからDeskMini X600本体までは細めのケーブルを採用しているので収まりがよい。なお、電源プラグは外径5.5mm、内径2.5mmでセンタープラスとなっている。

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ACアダプターは比較的小型だ。DeskMini X600本体までのケーブルは細い

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