レビュー
「Apple Vision Pro」 を手にしたら、周囲の人に体験機会を提供しよう!:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/6 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
Vision Proを所有する、今しかない価値。それは「体験を提供できる」ということ
Vision Proは、まず価格が「高い」と話題になります。ただし、今はこの壁は越えられません。価格について議論しても不毛なので、ここでは価格について無視します。
私もARやVR機器をいろいろと体験してきました。しかし、この手の機器は実際に体験してみないと本当の感覚は分かりません。体験したことがない方からすると、なかなかイメージできないものです。
例えば「このテレビの黒は本当に黒く見えるよ」「このスピーカーの重低音はすごいよ」「といった、既に触れたことのある技術の延長線であれば、ある程度イメージが湧くかと思います。しかし、VRのような機器を体験したことのない方は、情報を見るだけでは感覚がつかめません。
そう、この記事を読んでいただいても、Vision Proのスクリーンショットを見たとしても、普通のディスプレイで見るかぎり本質は伝わらないのです。
これはVision Proを入手された方へのお願いです。ぜひ周囲の方に“体験”を提供して頂きたいです。多少興味がある程度では、わざわざApple Storeの体験に行くことはないでしょう。
現在の最高水準の技術を使ったVision Proが、どこまで表現できるのか。何がまだ未成熟なのか。そうした状況を体感するだけでも、ビジネスパーソンとしてアイデアは広がるでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
