いかにラクして「Apple Vision Pro」を使えるか? 3Dプリンタ活用の奇想天外なアイデアを試行錯誤してみた:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
そもそもは「デュアルループバンド」が良いのでは
Vision Proは、最初は「ソロニットバンド」というものが装着されています。製品紹介などでも装着されている、後頭部を使い、ダイヤルで締め付けるバンドです。
これ、非常に装着はしやすいのですが、締め付けて固定するので顔面が痛くなります。本体重量の約620gを頭部に締め付けるのは、なかなか厳しいものがあります。
実は本体には「デュアルループバンド」と呼ばれる別のバンドも付属しており、こちらは頭上も使って支えるタイプです。Meta Questなど、他のヘッドセットでも採用されている一般的な方法です。
やはり、頭上で支えられるというのは楽で、長時間着けるならこちらになると感じます。重力に逆らって顔の前後で支えるよりも、頭上で支えた方が楽なのは自明でしょう。私も普段はこちらを使用しています。ただし、装着はややしづらくなるので、そのあたりは仕方ないのかなと思います。
もしデュアルループバンドに変えたことがない方は、ぜひ一度お試しください。
楽に使う方法その1:頭を支える
よく言われることですが、後頭部の後ろに支えがあれば、重さの負担はかなり軽減されます。デスクチェアでヘッドサポートがあるようなタイプだと、そこに頭を預けることでかなり負担は減るでしょう。
Vision Proを快適に使うためにリクライニングチェアを買い換えたという方もいました。ポイントはVision Proの重さを顔ではなく、頭の後ろに持っていくということですね。
ただし、これらの方法は顔の角度が上方45度(天井)くらいに傾きます。つまり、物理キーボードを机に置いて使いづらい状態となります。バリバリとビジネスワークをするというよりは、簡単にメールやチャットを確認したり、映画鑑賞といった休憩に使うのが主になりそうです。
VisionOSの仮想キーボードで入力することも可能ですが、指一本でしかキーを押せないため、長文を書くにはストレスがたまります。
ウィンドウ自体は天井に表示させるなど、100%自由です。表示に対する問題はないでしょう。仮想キーボードの入力が快適になれば、この方法は化けるかもしれません。
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