ローカル/クラウドを問わずテキスト起こしや議事録作成などの手間をAIなどで解決! アドバンスト・メディアが「VoXT One」プラットフォームを提供するワケ:飽き飽きする作業からの解放!(1/3 ページ)
議事録作成業務支援ソリューションを提供しているアドバンスト・メディアが、スタンドアロン型「ScribeAssist」とクラウド型「ProVoXT」を1つのアカウントで利用できる「VoXT One」プラットフォームの提供を発表した。同時に、これまでβ版として搭載してきたAI要約機能の正式版も発表し、議事録作成にかかるさまざまな負担を軽減できるようになった。
アドバンスト・メディアは9月4日、同社が提供する複数の議事録作成サポートツールを1つのアカウントで利用できる新サービス「VoXT One」(ボクストワン)を9日に公開すると発表した。それぞれのツール間でデータがスムーズに連携できるようになる他、新たな編集ツールなどの提供も始める。
アドバンスト・メディア 取締役 事業本部長 大柳伸也氏は発表会で、「当社の掲げるビジョンは「HCI(Human Communication Integration)の実現」であり、それは「“機械”との自然なコミュニケーションを実現し、豊かな未来を創造する」ことだと述べた
東京都豊島区にある本社カフェスペースで開かれた発表会では、新プラットフォームを紹介する同社 VoXT事業部 志村亮一氏の発言をバックグラウンドでテキスト化し、生成AIにより要約するというデモンストレーションも行われた。
1つのアカウントでローカルもクラウドも
アドバンスト・メディアでは、スタンドアロン型(ローカル型)AI音声認識文字起こし支援アプリケーション「ScribeAssist」(スクライブアシスト)と、クラウド型文字起こしサービス「ProVoXT」(プロボクスト)を提供してきた。
それぞれにメリット/デメリットがあり、「スタンドアロン型では情報の漏えいリスクが低く、セキュリティ面で安心というメリットがある反面、デバイスに依存することやアップデートが面倒だというデメリットがある。クラウド型であれば、どのデバイスからでもアクセスできる柔軟性がある反面、セキュリティリスクが存在し、インターネット接続が可能な環境でないと使えないというデメリットがあった」と志村氏。「片方のメリットが他方にとってデメリットになるという具合だ」と解説した。
同じ企業、同じユーザーであっても、経営会議や取締役会などでは、よりセキュアにデータ化したいというニーズからスタンドアロン型のScribeAssistが好まれる一方で、商談や一般的な会議などでは共有しやすいクラウド型のProVoXTが利用される場合が多いという。
そのようなニーズから、ScribeAssistもProVoXTも1つのアカウントで使える「VoXT One」プラットフォームを展開することになった。これにより、サービス提供側も共通化による開発スピードのアップ、幅広い顧客層へのアプローチといったメリットを享受できる。
スタンドアロン型ScribeAssistでは、ライセンスごとに料金が発生する。ライセンスでのインストール端末台数の制限はないが、同時利用台数は限定される。音声をリアルタイム認識してテキスト化する。字幕表示や単語登録なども可能だ。
一方のクラウド型ProVoXTでは、利用量に応じた支払いが発生する。対応言語は日本語のみとなる。
どちらにも共通するのは、録音済み音声ファイルをテキスト化すること、AI要約を使えること、話者識別できることだ。スタンドアロン型であれクラウド型であれ、どちらを使ってもほぼ同じ結果を得られるものの、リアルタイムで音声からテキスト化するか、録音したものをテキスト化するかという処理の流れの部分が異なる。
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