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ついに電子ペーパーPCディスプレイにカラー到来! ただしいろいろ割り切りが必要かもしれない「DASUNG Paperlike Color」を試す「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/4 ページ)

企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。

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カラーで用途が広がる

 しつこいですが、この製品はカラー表示ができます。つまり、文字色を判別できるのです。こうした点で地味に大きいと感じた用途は、プログラミングです。

 「プログラミングってテキストを書くだけでは?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、例えばVisula Studio Codeといったリッチなテキストエディタを使う場合、関数部分やコメント部分などの文字色が重要になってきます。

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文字色がある部分を撮影した写真。色をうまく表現するには、色が分かりやすい太さや大きさのフォントにするなど、工夫が必要かもしれません
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こちらはWordで色を使った例です。校正をされる方などは、色が認識できることで使い勝手が向上しそうです

 なお、電子ペーパーディスプレイは発光していないので、かなり顔を近づけて作業しても問題ないです。本を読む時のように、画面にぐっと目を近づけて作業できるのも1つのメリットかもしれません。私はかなり至近距離(30cm未満)で使うこともあります。

物理ボタンで設定変更をしやすいのは素晴らしい

 DASUNGの電子ペーパーディスプレイは、フロント部に物理ボタンを搭載しています。これがなかなか秀逸で、電子ペーパーでコントロールしたい機能が一通りできます。

 画面のリフレッシュ、表示モードの変更、フロントライトの色合いやコントラスト/輝度などの調整です。一部は複数ボタン同時押しという複雑な操作が求められる場合もありますが、操作できないよりは断然良いです。画面にメニューが表示されて変更するタイプよりも、物理ボタンでポンポンと変えられるのはやはり利便性が高いですね。

 電子ペーパーディスプレイは、使うシーンによって、それなりに設定を変更しないと見えづらい場面が多いです。特にコントラストは大事で、見たいものが文字なのか、画像の色調なのかで、適切な表示設定が異なります。手軽に設定変更できることは、使い勝手を大きく左右する要素なのです。

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手元で操作できるので非常に便利です。この物理ボタンは、今後も搭載していただきたいですね

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