QWERTYキーボード付き二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」の操作性を試す ビジネスでも使える?(1/3 ページ)
レトロデザインのポータブルゲーム機やPCを次々と開発しているAYANEOが、「AYANEO FLIP KB」を3月に発表してから、ようやく筆者の手元にも届いた。ゲーム機としてはもとより、キーボードを搭載しているのでビジネスでも使えるかを検証していく。
AYANEOの「AYANEO FLIP KB」は、QWERTYキーボードを搭載する二つ折りポータブルPCだ。PCゲームをプレイしている時のちょっとしたテキスト入力などを想定しているようだが、これを仕事などに活用することはできるだろうか。
そこで今回は、本体のキーボードでどこまで作業できるのか、本気で仕事に使うとしたら、どのような周辺機器があると望ましいのかといったことを検証していきたい。
なお、前提として筆者は通常時にはかな入力を行う“かな入力派”であり、文章入力や写真編集、簡単な動画編集などを仕事として行うライター職であることをお伝えしておく。
QWERTYキーボード搭載ポータブルPCとしての使い勝手は?
外付けキーボードやマウスを使わずに、AYANEO FLIP KB単体で執筆作業や画像編集、簡単な動画編集を行えるかどうかを検証してみたい。
さすがにAYANEO FLIP KBの小さなキーボードでタッチタイピングはかなり厳しい。入力スタイルは“親指ポチポチ”となる。ガラケーの「インターネットマシン(SoftBank 922SH)」を思い出すような使い心地だ。
入力できないわけではないのだが、本体にゲームパッド(コントローラー)も搭載して幅広な本体サイズとなっているので、中央付近にある「F」「G」「H」「J」あたりのキーに指を伸ばそうとすると、手のひら全体ではなく、指先でAYANEO FLIP KBを支えなければならない。ポジションをいちいち変えるのが面倒だ。
通常、かな入力を行っている筆者にとって「安易」や「旦那」「アンニュイ」といった単語を入力するのは苦痛だった。というのも「今、Nを何回打ったっけ?」と分からなくなってしまうからだ。前述の通り、タッチタイピングできるようなキーピッチではないので、ディスプレイに目をやり、何が入力されているかを確認しながらタイピングすることも難しい。
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