球形スピーカー「CREATIVE Pebble Nova」の重量級サウンドに驚く(2/2 ページ)
クリエイティブメディアが、人気の球形スピーカーPebbleシリーズの新モデル「CREATIVE Pebble Nova」を発売した。実機を試して分かった本機ならではの特徴をチェックしていこう。
非常にパワフルなサウンドを実現
Pebble Novaのポテンシャルを最大限に引き出すには、高音質なオーディオ機器にAUXで接続するのが理想だと思われる。しかしながら、あいにく筆者はそのようなオーディオ機器は所有していないため、今回はPCにUSB Type-C接続で試用した。
スピーカーとの距離は50cm程だが、非常にパワフルな音を聞かせてくれる。音量をかなり絞らなければいけないが、それでも低音の迫力や高音の伸びやかさは損なわれない。
しかし先にも触れた通り、デスクによっては音を絞っても振動が伝わってくる。筆者のデスクは厚みが約28mmの木製タイプだが、低音が強めの曲や映画を再生すると、デスクに置いた手に振動を感じられた。薄めのスチール天板やガラス天板などでは、さらに振動が強くなる可能性がある。その場合は、防振シートを敷くなどの対策が必要になるだろう。
「Creativeアプリ」で細かな設定が可能
専用アプリ「Creativeアプリ」を利用することで、イコライザー設定などを行える。アプリはWindows/iOS/Android向けに提供されているが、残念ながらmacOS向けにはリリースされていない。もちろんMacに接続して利用できるし、Macに接続した状態でiPhoneにインストールしたアプリからBluetooth経由で設定を変更することも可能だ。
ただし、iOS/Androidアプリで設定できるのは、イコライザーとライティングだけなのに対し、Windows版では「Acoustic Engine」という設定項目が追加されている。「Surround」や「Crystalizer」、「バス」「スマートボリューム」「Dialog+」という項目を個別に設定可能だ。特にボーカルや音声を明瞭にする「Dialog+」をオンにすると、ボーカルやセリフが前に出てくる印象で、その効果をはっきりと感じることができた。
「Surround」は、周囲にバーチャルスピーカーを作り出すという空間オーディオ的な機能なのだが、音量を絞った状態では効果を感じにくい。多少音量を上げると空間が広がったような印象を感じることができた。ただし、利用する場所にもよるが、音量的に夜間の使用は難しいかもしれない。
まとめ
デスクで使うには少々ハイスペックすぎる気はするのだが、価格に見合った体験は得られるスピーカーと言えるだろう。さほど場所も取らないので、しっかりとしたデスクを利用しているのなら、導入を検討する価値はありそうだ。サイズ的にはノートPCとも組み合わせやすいだろう。
もっとも、よりスピーカーの良さを引き出したいのなら、リビングなどの広めのスペースで使いたいところだ。映画鑑賞やゲームプレイ時にPebble NovaをTVやゲーム機に接続すれば、迫力のあるサウンドを楽しむことができるだろう。
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