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PCI Express 5.0接続SSDの“本命”か? 超高速な「Samsung SSD 9100 PRO」2TBモデルの速度や温度をチェック(2/3 ページ)

Samsung Electronics(サムスン電子)製のPCI Express 5.0(PCIe 5.0)接続のM.2 SSD「Samsung SSD 9100 PRO」が3月下旬に発売される。それに先立って、日本における発売元から2TBモデルを借りて速度や温度をチェックしてみよう。

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ベンチマークテストは最新環境で!

 ここからは実際の読み書きパフォーマンスをチェックしていく。

 比較用として、ITGマーケティングからは990 PROの2TBモデルも借りている。カタログスペックで比較すると、9100 PROは消費電力が少し増えている。パフォーマンスが高くなるのはいいとして、発熱はどうなるのかは気になるところだ。テストの過程で併せてチェックしたい。

 今回はAMDの「Ryzen 7 9700X」と、Intelの「Core i7-14700K」「Core Ultra 7 265K」の3種類のCPUで構築した自作PCで両モジュールの“実力”をチェックする。いずれのSSDもPCIe 5.0 x4対応のM.2スロットに装着し、OSの起動用SSD(PCIe 4.0接続)は2番目のM.2スロットに装着している。

スペック比較
9100 PROと990 PROの主なスペック
環境
検証環境の主なスペック

異次元の“速さ”を見せる9100 PRO

 まず、「CrystalDiskMark 8.0.6」を使って9100 PROの読み書き速度をチェックしてみよう。

 連続読み出し(SEQ1M/Q8T1)の速度を見てみると、Ryzen 7とCore i7の環境ではそれぞれ14.5GB、毎秒14.2GBとほぼ公称値の超高速ぶりを見せた。一方で、Core Ultra 7の環境では毎秒約12.4GBと十分に超高速ではあるものの、公称値には届いていない

 一方、連続書き込み(SEQ1M/Q8T1)については、どの環境でも毎秒13.3GB程度の公称値通りだった。いずれにしても、現時点におけるコンシューマー向けSSDとしては最速といっていいだろう。

 ランダムアクセスはどうだろうか。Q32T16のテストでは読み出しが毎秒7GB超、書き込みが毎秒6GB超と、PCIe 4.0 x4のSSDにおけるシーケンシャル並みのパフォーマンスを発揮している。Q1T1のテストではCore Ultra 7環境において読み出しが毎秒101.03MB、書き込みが毎秒303.42MBと、Ryzen 7のシステムより速かった。

CDM
CrystalDiskMark 8.0.6の結果(左からRyzen 7、Core i7、Core Ultra 7のシステム)
CDM
上記をグラフにまとめたもの

990 PROも十分速かったが……

 続いて、CrystalDiskMark 8.0.6を使って9100 PROと990 PROの速度を比較してみよう。このテストはCore Ultra 7環境でのみ行っている。

 結果は以下に示すグラフを参照してほしいが、連続読み出しは2倍にこそ届かなかったものの、990 PROの毎秒7.13GBから毎秒12.4GBとかなり高速化している。連続書き込みは毎秒6.82GBから13.23GBと、990 PROのほぼ2倍だ。PCIe 5.0 x4の帯域をしっかりと使えている。

 一方、ランダム(Q32T16)の読み込みでは、毎秒6.4GBから毎秒7.68GBと約20%高速化、ランダム(Q1T1)は毎秒98.9MBから毎秒101MBと微増だった。

 990 PROも十分に高速だったが、特にシーケンシャルについてはいい感じで“突き放せている”ようだ。

990 PRO
990 PRO(左)と9100 PRO(右)の結果
990 PRO
上記をグラフにまとめたもの

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