弥生が中小企業を支援する「弥生会計 Next」を正式リリース クラウドベースでサービス連携による処理の自動化を推進(3/3 ページ)
弥生の法人向け会計アプリ「弥生会計」のクラウド版が正式リリースされた。クラウド化によりサービスとの連携で会計業務の自動処理がしやすくなったことが特徴だ。先行してクラウド化された「弥生給与」にも大幅アップデートが実施された。
「弥生給与 Next」の大幅アップデート
続けて、「弥生給与 Next」の大幅アップデートについて解説された。
その名の通り、弥生給与 Nextでは給与計算や年末調整を中心にサービスを提供してきた。今回アップデートでは、新機能として勤怠管理を行う「弥生勤怠 Next」、労務管理を行う「弥生労務 Next」を新たに実装し、勤怠/労務管理も行えるようにした。
給与計算に使うサービスになぜ勤怠/労務管理機能を追加するのか。広沢氏によると「給与(計算)ソフトは(中小企業の)4割ほどで導入されているが、勤怠管理や労務管理は手入力している中小企業が多く、それに伴うミスや工数の増加が課題になっている」という。
そのことを踏まえて、給与計算サービスに追加すると効果的と考えたようだ。
弥生勤怠 Nextは、PCやスマートフォン、ICカード、生体認証デバイスを使った打刻(勤務開始/終了通知)に対応する。また、フレックス勤務や在宅勤務など、現代の柔軟な働き方にも対応可能だ。勤務時間は自動集計されるので管理する側はもちろん、管理される側の手間も省ける
弥生労務 Nextでは、「雇用契約書」はもちろん、社会保険/雇用保険など計110種類以上の書類(届け出)に対応する。
広沢氏は「今の(企業)規模ではいらないと思われるかもしれない」とした上で、「事業が成長して、労務タスクが増えても追加費用を払う必要がない」とメリットを解説した。
機能追加に伴い、弥生給与 Nextの料金プランは以下の通り改訂される。なお、弥生会計 Nextと同様に月額プランは6月以降から利用可能となる見通しだ。
- エントリーライトプラン:月額900円/年額9000円
- エントリープラン:月額2400円/年額2万400円)
- ベーシックライトプラン:月額3600円/年額3万6000円
- ベーシックプラン:月額5520円/年額5万5200円
- ベーシックプラスプラン:月額8400円/年額8万4000円
また、全機能(ベーシックプラスプラン相当)を最大3カ月無料体験できるプランも設けている。
最後に登壇した武藤CEOは、「弥生 Nextで会計と労務に関係した業務をカバーし、中小企業を元気にすることで好循環を作っていきたい」と締めくくった。
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