スマートリングはスマートウォッチより便利なのか? 「RingConn 第2世代」で試してみた:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
RingConn 第2世代の使用感は総じて心地よい体験
RingConn 第2世代は、指輪型でありながらサイズ調整の機能はありません。そのため、自分にぴったりのサイズを選ぶことが非常に重要になります。
メーカー側もこの点を重視しているようで、製品を購入する際には、最初にサイジングキットが送られてきます。ユーザーは、このサイジングキットを実際に日常生活で少なくとも24時間装着し、装着感を確認した上でサイズを選択するという手順を踏むようになっています。
その後、RingConn 第2世代本体の到着となりますが、実際に届いた本体を装着して驚いたのは、その軽さです。正直なところ「あれ? またサイジング用の指輪?」と思ったほどです。
セットアップも非常に簡単です。専用アプリをインストールして、指輪とペアリングするだけで完了します。あとは、普段通りに指に装着しておくだけですね。
アプリの使い勝手も、他のヘルスケア関連のガジェットに付属するアプリと大きく変わることはなく、直感的に操作できるでしょう。
iOSのウィジェット表示に対応しているため、歩数などの基本的なデータをiPhoneのホーム画面で手軽に確認できるのは、意外と便利です。ただし、ウィジェットの表示はリアルタイムではなく、データの同期処理を挟むため、若干の遅延がある点は注意が必要です。もっとも、この挙動はApple Watchなどの他のウェアラブルデバイスでも同様に見られます。
肝心の計測精度については、Apple Watchとの歩数比較で5%以内の誤差といった印象です。この手の数値は細かい正確性よりも傾向(トレンド)を見るのに使えばよいと考えているので、その点でも問題は感じません。
なお、RingConn 第2世代とApple Watchを同時に装着していても問題ありません。iPhoneのヘルスケアアプリが両方のデータを取得し、おそらく時間などの情報からよしなに処理してくれます。もちろん、2つの機器の合計歩数になるわけではありません。
また、本体はIP68の防水性能を備えています。運動や手洗いはもちろん大丈夫ですし、シャワーやお風呂でも大丈夫といえば大丈夫でしょう。ただ、お風呂や温泉は温度があるため、公式には大丈夫とは言っていないと思いますので注意が必要です。
いずれにせよ、私は石けんなどを使う場合は指輪が邪魔に感じてしまうので、外しています。その際に充電しておくだけで、後はつけっぱなしでもバッテリーは大丈夫そうな気配です。
総じて、シンプルで心地の良い利用体験ができるスマートリングだと感じます。
睡眠データを簡単に取得したい方にオススメ
スマートリングの主用途として注目すべきは、「睡眠データの取得」だと思います。指輪は腕時計よりも就寝時の装着が気にならず、非常に自然な形でデータが取れます。今まで睡眠データの取得に二の足を踏んでいた方にはオススメですね。
……とはいえ、私はかなり前からApple Watchを装着して寝る派で、日中用と就寝用の2本を使い回す生活に慣れきっています。装着していない方は充電台に置いておくため、バッテリーが足りないとよく言われるApple Watchですが、私は特に気になりません。毎日充電できるサイクルを作っていますので、たとえ「3倍バッテリーが持つようになりました!」といわれても、結局毎日充電すると思います。現に、Apple Watch Ultraも毎日充電しています。
そうしたことから、もともとApple Watchで睡眠データを取得していたので、私としては実はRingConn 第2世代を買う大きな理由ではありませんでした。
Apple Watchなどのスマートウォッチを就寝時に着けない人にとっては、RingConn 第2世代は非常に有力な選択肢になると思います。バッテリーも1週間近く持ちますし、充電ストレスが少ないのも魅力です。
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