完全ワイヤレスイヤフォン型のAI文字起こしガジェット「viaim RecDot」と「NoteKit」を試す 600分/月まで無料プランもあり:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/4 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
最近はAIを活用したガジェットが次々と登場しています。それらはプライベートで使うというよりは、ビジネスで利用できそうな機能である場合が多いですね。
筆者も徐々にそうした“AIガジェット”に手を伸ばしつつあるのですが、今回は「viaim RecDot」という完全ワイヤレスイヤフォンタイプのリアルタイム録音&文字起こしデバイスを使用する機会を得ました。
RecDotは、クラウドファンディングのMakuakeで製品を入手できるプロジェクトページが公開されています。一般販売価格は3万4800円(税込み)ですが、数量限定で割り引きプランも用意されています。
また、ほぼ同じ機能を持っているUSBメモリ型のAIレコーダー「viaim NoteKit」も試すことができたので、こちらも後半で紹介します。
現在のAIガジェットは、ハードウェアとソフトウェア、クラウドとの合わせ技で価値を作っています。そうした状況の中、ワイヤレスイヤフォンとして高品質でありながら、会議でもしっかりと活用できるRecDotは、ただのイヤフォンに終わらない、高付加価値のある選択肢であると感じました。
個人的にはイヤフォンは手元にたくさんあるため、会議で活用することを考えると、USBメモリ型のNoteKitの方が使い勝手がよいかもと感じました。
このガジェットを活用することで、文字起こし、翻訳、要約、ToDo化など、会議に付随する手間を大きく省力化できる可能性があります。そうした使い方にマッチする方には、大いにオススメできる一品です。
なお、以下は発売前の開発中のソフトウェアにて試用しております。一般発売時には仕様変更の可能性もあるのでご了承ください。
RecDot、完全ワイヤレスイヤフォンとして高い品質あり
まずは純粋にイヤフォンとしてRecDotを見た時、3万円超という値段相応の品質を持っているイヤフォンだと感じました。ハイレゾ認証を取得する程度にはこだわられた音質や、単体で9時間、バッテリーケースで充電すれば計36時間再生できるロングバッテリー。高いノイズキャンセリング性能、もちろん周囲の外部音を取りこめます。ノイズキャンセリングの強度も弱/中/強から選択できます。
バッテリーケースはワイヤレス充電にも対応しています。イヤーピースが耳にフィットしているかを確認できるなど、最近のハイエンドワイヤレスイヤフォンに備わっている機能もあります。私はよくやるのですが、片耳のみで使うことも可能です。
もちろんiOS、Android、Windows、macOSなど、OS問わずに接続が可能です。後述するAI機能を使うためのアプリも各OSでリリースされる予定です。(記事作成時点においてはiPhoneとWindows版にて試用しています。メーカーによれば、7月末には全てのアプリが出そろう見込みとのこと)。
私は高品質の音を聞き分ける耳は持ち合わせていないので、音質についてはここでは語りませんが、聞いていて“音が悪い“と感じることは全くありませんでした。専用アプリではエフェクト設定を変更することも可能です。
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