天空のオリジナル7型ポータブルゲーミングPC「TENKU LUNA」に触ってきた(2/2 ページ)
天空が国内ブランド初となるWindows 11搭載ポータブルゲーミングPC「TENKU LUNA」を発表した。価格は8万6900円からだ。
かゆいところに手が届く使いやすさ
発表会の会場となったハイビーム 秋葉原本店には、TENKU LUNAの実機が複数展示されており、自由に触ることができた。
7型のTCLディスプレイは解像度が1920×1080ピクセルと標準的だが、表示は美しく他のポータブルゲーミングPCと遜色ないと感じた。
ジョイスティックはホールエフェクトタイプを採用するのを見送ったとのことだが、他の記者がゲームプレイしているのを見ている限り、引っ掛かりやドリフトなどは感じられなかった。
実際に手にしてみると、SteamDeckを持ったときと同じような「お、軽い」という印象を受けた。価格も手頃なので、これなら普段の持ち歩きにぴったりそうだ。
本体の上下にUSB4のポートがあるので、据え置きタイプのドックなら下の端子、USBハブのようなドックなら上の端子を使う、など汎用(はんよう)性が高いのがありがたい。
個人的に「これは使いやすい」と感じたのが、ソフトウェアキーボードを表示するボタンをフロントに配置してあることだ。筆者が所有する他のポータブルゲーミングPCでは、本体上部にある“どれか”のボタンにそれが割り当てられているため、機種を変えると「どのボタンだったっけ」と毎回探している。
しかし、TENKU LUNAでは、本体のフロントにあるGameAssistant呼び出しボタンのすぐ上にそのボタンがある。キーボードのアイコンも印刷されているので分かりやすい。
ゲームコントローラーをマウスとして使いたい場合は、GameAssistantから設定する。ディスプレイがタッチ対応なので、コントローラーで操作するよりタッチ操作の方が直感的かもしれないが、細かなウィンドウを閉じるボタンなど小さいボタン操作はマウスカーソルで行った方が確実だろう。
背面は光沢感のおかげでチープさはないが、指紋がつきやすいのが玉にきずだ。特にこれからの季節は手汗が気になるかもしれない。
グリップ感は良く、他のポータブルゲーミングPCと比べても操作しづらいということはない。ただ、昨今のポータブルゲーミングPCに見られる背面や上部にカスタマイズ可能なボタンがないので、人によっては物足りなさを感じるかもしれない。そのため、同機は初めてポータブルゲーミングPCを買うというユーザーにマッチしそうだ。
なぜ天空のオリジナル製品を開発したのか?
AYANEOやOne-Netbook、GPDといった海外製品を仕入れている天空が、なぜ自社の製品を開発しようとしたのか。山田社長は「ROG Allyより前に構想があった」と言う。
「海外の工場から、自社ブランドで出してみないかと打診され、ヨーロッパなどでショップブランドPCが主流の国もあることから検討し始め、ようやく日の目を見た、というところだ」といきさつを解説してくれた。
OSはWindowsを採用しているので、仕事やクリエイティブな作業にも使いやすいだろう。今ならオリジナルキャラクター「LUNA」の特製壁紙ももらえるので、気になる人はショップをのぞいてみてはどうだろうか。
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