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家族4人で東プレ「REALFORCE RC1」のキー荷重45g/30gモデルを使い比べてみた(2/3 ページ)

普段からPCを使っている4人家族に、東プレの70%キーボード「REALFORCE RC1」を使ってもらい良いところ/気になるところを聞いた。

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日本語配列のキー荷重30g/45gを家族4人で使い比べてみた

 REALFORCE RC1は、キー荷重30gと45gのモデルが配列/カラーごとに用意されており、好みによって選べる。また、キーが押されたと判定されるアクチュエーションポイントを自由に変更できるのも魅力だ。

東プレ キーボード REALFORCE RC1 キー荷重 30g 45g PFU HHKB 70% テンキーレス
「REALFORCE RC1」のパッケージ
東プレ キーボード REALFORCE RC1 キー荷重 30g 45g PFU HHKB 70% テンキーレス
上がキー荷重45gの「C1HJ11」、下がキー荷重30gの「C1HJ13」のパッケージ

 アクチュエーションポイントは専用ユーティリティーの「REALFORCE CONNECT」(Windows/macOS対応)を使うことで、0.1mm単位(0.8mm〜3.0mmまでの範囲)でキーごとに変更できるが、本体のみでも0.8/1.5/2.2/3.0mmの4段階で設定が可能だ(この場合は全てのキーが同じアクチュエーションポイントとなる)。

 デフォルト設定は2.2mmだが、より浅い押し込みでキーが入ったと判定して欲しい場合は1.5mmや0.8mmに変更し、深く押し込むことで入力が判定される方が好きな場合は3.0mmに変更すればよい。

 もちろん、キー荷重やアクチュエーションポイントは人によって好みがある。今回は、日本語配列のREALFORCE RC1のキー荷重30gモデルと45gモデルを試用できたので、筆者の家族4人で、それぞれ使い比べてみた。

東プレ キーボード REALFORCE RC1 キー荷重 30g 45g PFU HHKB 70% テンキーレス
ユーティリティー「REALFORCE CONNECT」の設定画面

PC/ITライター歴35年の筆者:ノートPCを愛用しており45gが好み

 まずは筆者からだ。筆者は、PC/ITライター歴35年になるが、ほとんどノートPCで原稿を書いている。現在愛用しているのは、VAIOの14型ノートPC「VAIO SX14」でキーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmある。ノートPCのキーボードでは、キーストロークとアクチュエーションポイントはほぼ一緒(設定次第だが)と考えてよいだろう。

 まず、キー荷重45gと30gだが、最初に触った時は30gの方が軽くていいと思ったのだが、しばらく使い続けているうちに45gの方がキー入力時のミスが少なく、入力も快適に思えるようになった。

 30gだと、ちょっと気を抜いていると「あああああああ」のようにキーが入力しっぱなしになることがあった。筆者は数年前から右手の指にマヒが生じており、2年前に頸椎(けいつい)の手術を行い、リハビリでだいぶ回復はしたのだが、やはり指の可動範囲はかなり狭く、タッチタイピングも完全にはできていない。

 そういった事情もあり、キー荷重45gの方が快適に使えた。アクチュエーションポイントに関しては、標準の2.2mmが一番使いやすいと感じた。キータッチはやや独特だと感じたが、不快ではなく、キー入力時の音が静かなことも気に入った。

家電プロレビュアーの妻:カラーと30gが好み

 家電プロレビュアーとして、さまざまな白物家電の評価記事や解説記事を執筆している妻は普段、デスクトップPCにRazerのゲーミングキーボード「Huntsman Elite」を接続して仕事をしている。

 Huntsman Eliteは、Razer独自のオプトメカニカルスイッチを採用しており、キーピッチは約19mm、キーストロークは約3.5mm、アクチュエーションポイントは1.5mm、キー荷重は45gという仕様だ。妻にREALFORCE RC1のキー荷重45gモデルと30gモデルを渡して、しばらく試用してもらった。以下は妻のコメントだ。

 「普段使っているRazerのゲーミングキーボードと比べるとキー入力時の音が静かで、ソフトなタッチだった。キー荷重30gと45gだと30gの方がキータッチが軽くて好みだと思った。ただ、ストロークは深めなので、女性はアクチュエーションポイントを標準より深めに設定すると、ちょっと疲れるかも。アクチュエーションポイントは1.5mmの方が浅めの押し込みで認識されるため、使いやすいと感じた。

 一方、個人的には経理作業をすることも多いので、テンキーがあった方が便利だ。今使っているゲーミングキーボードにもテンキーがあるから。カラーは流行りのモノトーンで落ち着いていて好み」とのことだった

大学生の娘:タイピング結果は45gが好成績だが普段使いは30gが好み

 大学生の娘は普段、デル・テクノロージズの14型ノートPC「Inspiron 14 5430」を利用しており、外付けキーボードは繋いでいない。Inspiron 14 5430のキーピッチは約19.05mmで、キーストロークは約1.5mmだ。

 娘と息子には、キー荷重45gと30gのそれぞれでアクチュエーションポイントを4段階に変更して、タイピング練習サイト「寿司打」のお手軽コースを3回ずつプレイしてもらい、その平均を算出した。

 娘の結果は以下の通りだ。娘も息子もほぼタッチタイピングをマスターしており、指が満足に動いていたときの筆者よりもタイピングは早いくらいだ。

寿司打の結果(娘)

キー荷重45g 正しく打ったキーの数(回) 平均キータイプ数(回/秒) ミスタイプ数(回)
アクチュエーションポイント0.8mm 366 5.2 8
アクチュエーションポイント1.5mm 402 5.4 8.3
アクチュエーションポイント2.2mm 384 5.5 10
アクチュエーションポイント3.0mm 367 5.2 13

キー荷重30g 正しく打ったキーの数(回) 平均キータイプ数(回/秒) ミスタイプ数(回)
アクチュエーションポイント0.8mm 306 4.7 14.3
アクチュエーションポイント1.5mm 336 5 13.7
アクチュエーションポイント2.2mm 373 5.4 12
アクチュエーションポイント3.0mm 350 5.1 18

 この結果を見ると、ミスタイプの数は全体的にキー荷重30gよりも45gの方が少ない。最も成績が良かったのは、キー荷重45g/アクチュエーションポイント1.5mmのときで、次に成績が良かったのは、キー荷重45g/アクチュエーションポイント2.2mmのときである。娘のコメントは以下の通りだ。

 「どちらの製品も打ちやすいく、静かでいいなと思う。私は普段ノートPCの平たいキーボードを使っているため、こういった厚みがあるキーボードだと、他のキーを巻き込んで押してしまうことがある。カラーはもう少し明るい方がよい。グレーのキーはいいが、黒いキーの印刷が見づらいからだ。ファンクションキーとのコンビネーションは側面に字が書いてあるのはよい。「半角/全角」や「ひらがな」などのキーの印刷は日本語で書いてほしい。

 キー荷重は45gだと長時間打っていると30gに比べてやや疲れる気がするが、アクチュエーションポイントを1.5mmにすると、寿司打のスコアは一番よくなり、ミスタイプもかなり減る。アクチュエーションポイントを一番深い3.0mmにすると、今度は入力し損ねる場合が増える。キー荷重30gは軽いタッチで打ちやすい。寿司打のスコアは多少落ちているが、普段使うならこちらが好みだ」とのこと。

東プレ キーボード REALFORCE RC1 キー荷重 30g 45g PFU HHKB 70% テンキーレス
娘がホームポジションに手を置いた状態
東プレ キーボード REALFORCE RC1 キー荷重 30g 45g PFU HHKB 70% テンキーレス
娘がREALFORCE RC1で「寿司打」をプレイしているところ。尊師スタイルではないようだ

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