累計来場者数1000万人を突破した大阪・関西万博の「Mirai Meeting」で感じた驚き 実は会場の内外で触れていた日立製作所のテクノロジー:大阪・関西万博(2/4 ページ)
累計来場者数が1000万人を突破した大阪・関西万博。その中で、KDDIと共同展示している日立製作所のパビリオンに訪れた。
参加者120人が自分で2035年の未来を選ぶ
Mirai Theaterには、高さ6m/幅15mの大型スクリーンが設置されている。大きく映し出されたアニメ映像と共にナビゲーターの案内に沿って表示される課題を、参加者がそれぞれに判断して提示された解決策に投票するという仕組みだ。
ストーリーは、2035年の未来に住む少年「テッド」から、SOSの通信を受け取るところから始まる。
テッドの報告や要望を聞きながら、参加者は2025年に暮らしている「選ばれた未来クリエイター」として、2035年の未来の都市を明るく、豊かなものにするために「食と健康」「学びと仕事」といった身近なテーマについて、サイバー空間でのシミュレーションを通して、楽しく理解を深めながら解決策を選択するという流れだ。
それぞれの課題に対して、3つの選択肢の中から参加者が最適と思えるものを選び、その結果から、未来の都市がどのように変わるのかを体験するわけだ。
例えば、未来の「学びと仕事」のテーマについては、テッドが住む2035年の世界を考えながら、学びの幅を広げられる世界である「ポータブルナレッジ」の未来、体でできることを広げられる「ケイパブルデバイス」の未来、世界とのつながりを広げられる「グローバルコラボレーション」の未来のいずれかを選ぶ。全ての参加者の投票による多数決によって、未来を選ぶことになる。
最後に、選ばれた未来の様子を映像で見ることができる。取材した回では、「イキイキの未来」の様子が映し出された。不便を克服し、人々が笑顔でイキイキと暮らす世界を実現することができた。
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