USB4接続のオールフラッシュストレージを手軽に構築できる「TerraMaster D4 SSD」を試して分かったこと(4/4 ページ)
TerraMaster(テラマスター)が6月27日に発売したSSDケース「TerraMaster D4 SSD」は、PCI Express接続(NVMe規格)のM.2 SSDを最大4枚できることが特徴だ。
TerraMaster純正のバックアップツール「TPC Backupper」はすごく便利
D4 SSDは、大容量かつそこそこ高速な外付けストレージを構築したいユーザーにピッタリな製品だ。そうなると「PCの“まるごと”バックアップ」あるいは「写真や動画のライブラリの保管先」といった感じでまるっと消えてほしくないデータのバックアップ先に利用するのもよい。
本製品をWindows PCと組み合わせて使う場合、TerraMaster純正のバックアップツール「TPC Backupper」をダウンロードして利用できる。TPC Backupperは無償の「スタンダードバージョン」と有償の「プロフェッショナルバージョン」「ワークステーションバージョン」もあるが、スタンダードバージョンでもスケジュールによる自動バックアップを利用できる。
筆者であれば、取材やレビュー、プライベートの旅行などで撮影した写真は全て「Adobe Lightroom Classic」で管理している。TPC Backupperを使えば、「週に1回、Lightroom Classicのカタログデータや写真データをTPC BackupperでまるごとD4 SSDにバックアップする」という使い方をするだろう。
なお、Mac(macOS)を使っているという人は、OS標準の「Time Machine」を使ったバックアップの保存先にD4 SSDを指定できる。
大容量かつ高速なストレージを構築するにはちょうどいいSSDケース
D4 SSDは、大きなデータをそこそこ高速かつ手頃に保存するための手段の1つとして有力だ。手頃な価格のSSDを複数台用意すれば、「そこそこ速い大容量ストレージ」を効率よく仕立てられる。
ある程度知識を持っていると「NASの方が〜」とか「こんなクラウドサービスが〜」など、他の選択肢も浮かんでくる。しかし、「SSDを入れる」「PCとUSB4でつなぐ」という簡単さは、SSDケースならではの簡便さだ。無料で利用できる「TPC Backupper」を使えばデータの定期的なバックアップも簡単に行える。
D4 SSDは面倒な設定、専門知識なしに、高速かつ自分の用途に合った外付けストレージを探している人に、特にお勧めしたい。
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