フルモデルチェンジした「ScanSnap iX2500」を試す 細かな使い勝手の向上で、スキャンの手間は減るか?(1/4 ページ)
データ化しなければいけない紙書類が山積みになってようやく重い腰を上げ、スキャンする――緊急性がない作業だけにしかかりにエネルギーを使う。最新のPFU「ScanSnap iX2500」は簡単さをウリにしている。本当に簡単で、面倒くささがないのだろうか。じっくり試してみた。
何事も「やり始め」に最もエネルギーを使う。「アレをやらなくちゃ、コレをやらなくちゃ……でもやる気が出てこない」というヤツだ。
そして筆者が原稿を書き始めることよりおっくうに感じるのが、紙資料をスキャンする作業だ。3年ほど前、あまりにもレシートがたまっているのを見かねた家人が、レシートを入れるための、かわいらしいダストボックスのようなものを玄関に置いてくれた。しかし、結局は溜めるだけ溜めてそのままになっている。
そんな筆者の怠惰さを軽減し、「スキャンしよう」というハードルを下げてくれるかもしれない製品が、7月24日に発売された「ScanSnap iX2500」(以下、iX2500)だ。
紙の種類に関係なく、紙詰まりしづらい
iX2500は、2018年に発売されたフラグシップ機「iX1500」、2021年のマイナーチェンジモデル「ScanSnap iX1600」以来となる新製品だ。直販価格は5万9400円となっている。
詳細は既報の通りなので割愛するが、100枚をセットできる給紙台、A4用紙カラー両面の高速スキャン(毎分45枚)、取り外す必要のない名刺・レシートガイド、スマホのように操作できる静電容量式タッチパッドコントローラー、傾き検知、本体ではなく利用するスマホやPCに保存できるプロファイル(設定)など、多方面で改善が施された。
さらにScanSnap Cloudにログインすれば、端末を問わずスキャンしたデータにアクセスできる「Data Sync」や、スマホ向け専用アプリ「ScanSnap Home」にプロファイルを保存して使い回せる機能などが今後のアップデートで実装予定となっている。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにも改良が加えられている。
実機をチェック!
本体のフタ(給紙カバー、原稿台)を閉じた状態では、直線と面が際立つデザインとなっている。排紙台(スタッカー)は長く弧を描いており、排出された紙をしっかり受け止める、という強い意志が見える。
メインの原稿台の幅は約49mmからA4用紙(約220mm)サイズまで変えられるが、名刺・レシートガイドをセットしておけば、メイン原稿台の幅を何回も変えなくて済む。
実はiX1500にも名刺・レシートガイドがあったが、取り付けや取り外しが非常に面倒くさくなり、あまりにも筆者が使わないためどこかへ紛失してしまっている。しかし、iX2500の名刺・レシートガイドは載せるだけの手間いらずだし、そのままにしておいてもメインの原稿台に原稿を最大50枚搭載できる。これならなくさずに済みそうだ。
なお、手差しモードでは約50.8〜216mmの幅で自動検出が可能だ。名刺でもハガキでもA4用紙でもじゃんじゃんスキャンできる。
原稿台に載せた自動給紙でも同様の幅でサイズを自動検出する。さまざまなサイズの原稿を混在させられる。
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