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初めてのPC自作でも迷わせない! マザーボードはラインアップ豊富なMSI「GAMING PLUS」シリーズで決まり! 【最新カタログ付き】(2/6 ページ)

多彩なPCパーツを用意しているエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)だが、マザーボードも同様だ。ここでは、今一押しの「GAMING PLUS」シリーズのバイヤーズガイドをお届けする。

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PCを組みやすくする「EZ DIY」

 それでは、今回の本題である組み立てやすさ、自作PC初心者にやさしい機能を写真と共に紹介しよう。MSIではこれらを「EZ DIY」と呼んでいる。

 分かりやすいところでいえば、マザーボード背面にある一体型シールドパネルだ。今ではほとんどのマザーボードが一体型シールドパネルを採用しているが、それでもまだ一部、パネルが別になっているモデルも存在する。

 このパネル部分は、PCケースにはめるだけだがけっこう固い。その上、金属のツメがあって組み立ての際にこれが端子内部に入り込んでしまったり、誤って指を切ってしまったりといったことがよくあった(当然組み直さなければならない)。しかし、一体型シールドパネルはミスもないし、はめるというより合わせるだけなので簡単だ。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI マザーボード 自作 組みやすい
初心者にありがちなミスを防ぐ一体型シールドパネル

 バックパネルには、Flash BIOSボタンとClear CMOSボタンの2つのボタンが並んでいる。前者はBIOS更新をUSBメモリから行えるもので、CPUやメモリを搭載していない状態でも行えるというトラブル時に重宝する機能だ。

 後者はBIOS設定をリセットするもの。いろいろとBIOSをいじった結果、BIOSが起動しなくなってしまった……なんて時に利用する。これら2つのボタンがあるとかなり心強い。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI マザーボード 自作 組みやすい
Flash BIOSボタンとClear CMOSボタンのアップ。これがあると、いざという時に側板を開けずに作業できる

 そしてWi-Fiアンテナ端子の「EZ Antenna」だ。Wi-FiのアンテナはTVのアンテナで用いられる同軸端子の小型版とでも言うべき構造をしている。今でもよくあるが、中央の芯を合わせて、外周のナットをクルクル回して固定するものだ。

 最近は、コネクター部分に押し込むだけで済むアンテナケーブルが増えている。EZ Antennaはそれに近いものだ。ワンプッシュで接続できる。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI マザーボード 自作 組みやすい
無線LANのアンテナを挿すだけでOKのEZ Antennaのアンテナ端子とアンテナのユニット

 マザーボード表面には、最上段のPCI Express x16の端にあるリリース用のラッチ「EZ PCIe Clip II」がポイントだ。一般的なラッチよりも大型なのがEZ PCIe Clip IIで、ゲーミングPCで大型のグラフィックスカードを搭載すると、そのバックプレートによって通常のラッチではほとんど隠れてしまうような状態になる。

 いざカードを取り外さなければならないような場合に、指で押すには面積が足らず先のとがったモノで押したら基板を破損したなんてことも耳にする。その点、EZ PCIe Clip IIはシンプルにここを大きくしたことで、そのような危険なことをせずに指で押してカードをリリースできるよう工夫している。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI マザーボード 自作 組みやすい
グラフィックスカードを安全にリリースできる「EZ PCIe Clip II」(左)。グラフィックスカードを装着した後もアクセスしやすい(右)
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B850 GAMING PLUS WIFI PZでは、「EZ M.2 Clip」でSSDをワンタッチで固定できる。黒いクリップ部品をクルッと回せばOKだ

 そして、小さくてクローズアップしないと分かりづらいが、右上に4つ並んだLEDがある。これが「EZ Debug LED」だ。PCの電源を投入すると、BIOS(UEFI)が起動するが、その起動段階で各種パーツが正しく装着されているか、動作するか、あるいはどのモードで動作させるべきかをチェックしている。

 この間、ディスプレイには何も表示されないのが普通だ。ユーザーは画面が表示されるのをひたすら待つことになる。このEZ Debug LEDは、チェックのどの段階にあるのかを光で教えてくれるものだ。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI マザーボード 自作 組みやすい
光ることでブート時にさまざまな情報を提供してくれる「EZ Debug LED」

 今、チェックがどの段階にあるのかをLEDの光で教えてくれるEZ Debug LEDだが、初心者は特にこの機能付きモデルをお勧めする。なお、本製品では省かれているが、GAMING PLUSの一部モデルではメモリのエラーに特化した「EZ Memory Detection LED」を備えているモデルもある。

 そこそこ前からこれを搭載するマザーボードが出ているが、今になってこれがけっこう有益な機能になっている。Socket AM4の後期からメモリ規格がDDR5に移り、初回起動時のメモリチェック時間が大幅に伸びたのをご存知だろうか。

 メモリ上のSPDチップ(動作モードのプリセットデータを格納している)とCPU内のメモリコントローラーで整合性を取る作業が、昔は数秒で完了していたところ今は数分、場合によっては30分〜45分も全く応答がないような場合もあるのだ。

 ここに不安を感じる人も多い。EZ Debug LEDは少なくともこの不安を和らげる助けになるだろう。そして本当にパーツ側に問題がある場合は、そこでLEDの発光が止まったままとなる。原因を特定する手がかりになるわけだ。

 ここまで紹介してきた機能は、EZ DIYの全てではない。さまざまなEZ DIYがあり、GAMING PLUSシリーズでもモデルによって実装可否は分かれるし、中には現状上位シリーズでしか搭載されていないものもある。

GAMING PLUSシリーズのEZ DIY対応表

製品名 EZ M.2 Shield Frozr II EZ M.2 Clip II Steel Armor EZ PCIe Clip II EZ Button PRE-Installed I/O Shield EZ Antenna EZ Conn EZ Debug LED EZ Memory Detection LED
Z890 GAMING PLUS WIFI Flash BIOS
B860 GAMING PLUS WIFI Clear CMOS
B860M GAMING PLUS WIFI Clear CMOS
X870 GAMING PLUS WIFI Flash BIOS/Clear CMOS
B850 GAMING PLUS WIFI PZ ネジ固定 ※EZ M.2 Clip(初代) Flash BIOS/Clear CMOS
B850 GAMING PLUS WIFI Flash BIOS/Clear CMOS
B850M GAMING PLUS WIFI Flash BIOS/Clear CMOS
B850 GAMING PLUS WIFI6E Flash BIOS/Clear CMOS
B850M GAMING PLUS WIFI6E Flash BIOS/Clear CMOS

 続いて、VRM(CPUソケット周辺の電源回路)についても説明しよう。VRMはマザーボード設計の中でも主要な差別化ポイントで製品価格に対するウエイトも大きめだ。VRMは並列回路で、その数をフェーズと呼ぶ。高級モデルほどフェーズ数が多く、例えばMEGモデルでは24+2+1フェーズといった具合だ。

 一方、コスト要求が高まるほどにフェーズ数は少なくなる。ただし、比較的安価なGAMING PLUSモデルでも最低限必要なフェーズ数に対しプラスαの余裕をもった設計なので、Ryzen 9やX3Dモデルといった最上位CPUも組み合わせ可能だ。

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四角いチョークコイルを数えるとフェーズ数の目安になる

 フェーズ数による性能差は、主なところでオーバークロック性能や発熱量だ。フェーズ数が多いほど高クロックまでオーバークロックできる余裕があるし、変換ロスが小さい分、低発熱だ。

 とはいえPCの基本は定格運用であるし、価格が重要なら熱はケースファンを気持ち高回転で回してあげれば良い。この辺りは、何をどこまで求めるかだ。自動車で言えば1.5Lクラスか3.0Lクラスかといったイメージだ。

 一般道の法定速度域ではさほど変わらないが、高速道路やサーキットではハッキリと差が出る。そんな中、まれに1.5Lターボみたいなマザーボードも出てくるところが自作PCパーツの楽しさだ。

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比較的安価なゾーンの製品では、ハイサイド+ローサイドの2チップで構成する。上のクラスになると1つのチップにまとめられた「Dr.MOS」、さらに上位ではセンサーなどの管理機能も加えた「Smart Power Stage」(SPS)が採用される

 最後にデザインも忘れずにチェックしたい。MSIのマザーボードも、シリーズごとにデザインコンセプトがあるし、時代によってトレンドは移り変わる。

 GAMING PLUSシリーズは比較的シンプルな構造だが、大きめのヒートシンクを採用している。特にラインのペイントがGAMING PLUSシリーズのアイデンティティーだ。ヒートシンク&基板の色は、B850 GAMING PLUS WIFI PZならシルバー×シルバーだが、ブラック×ブラック、シルバー×ブラックとモデルによって異なる。

 上位チップセットを用いたモデルはヒートシンクの面積が大きく、標準チップセットは少なくなる傾向だが、B850 GAMING PLUS WIFI PZについては背面コネクター仕様とあって最大級のカバー率だ。


提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年9月25日

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