変形ロボのような2画面Androidデバイス「ONEXSUGAR SUGAR1」登場! 小型GPUボックスなどOne-Netbook Technologyの新製品が続々(3/4 ページ)
天空は中国One-Netbook Technologyの開発した「ONEXPLAYER X1 Air」「ONEXGPU Lite」「ONEXSUGAR SUGAR1」の国内取り扱い開始を発表した。いずれも10月15日までは先行予約キャンペーンによって特別価格で購入可能だ。発売は製品によって10月末〜11月下旬となる。
2年をかけて生まれた変形2画面ゲーム機「ONEXSUGAR SUGAR1」(11月下旬発売予定)
ONEXSUGAR SUGAR1は、“変形2画面”を備えるAndroidベースのポータブルゲーム機だ。本製品はOne-Netbook Technology社内で企画されたものではなく、中国・アモイに住むゲーム愛好者リーフ氏の構想を形にしたものだ。日本では16GBメモリ/512GBストレージの1構成で、カラーはブラックとホワイトから選べる。直販価格は10万8000円で、先行予約キャンペーンを適用すると9万7200円で購入可能できる。
リーフ氏は、日本のアニメやゲームに幼い頃から親しみ、最高のガジェットが次々と発売されていた“甘い(Sugar)時代”を思い出させるような、どこにもないゲーム機を作りたいと考えていたところ、One-Netbookと出会ったという。
「他にはないオリジナルのゲーム機」を量産するためにかけた開発期間は約2年で、金型の大幅な変更を52回、プロトタイプから7回の更新を経て、2画面トランスフォーマーAndroidゲーム機としてSUGAR1を完成させた。
ONEXSUGAR SUGAR1は、2160×1080ピクセル(アスペクト比18:9)の6.01型メインディスプレイと、1240×1080ピクセル(アスペクト比8:7)の3.92型セカンドディスプレイを搭載している。いずれも有機EL(OLED)パネルで、sRGB色域カバー率は100%、最大輝度は450ニトというスペックとなっている。
ゲームコントローラーは、本体とヒンジで接続されていて上下に移動できる。またサブディスプレイはメインディスプレイの背面側に折りたたむことも可能だ。
これらの機構により、メインディスプレイとコントローラーでプレイする「ポータブルゲーミングモード」、コントローラーを独立させてメインディスプレイでプレイする「変形型コントローラーモード」、ポータブルゲーミングモードでセカンドディスプレイを立ち上げる「スタンダードモード」、そしてセカンドディスプレイの脇にコントローラーを移動させる「上下反転モード」を切り替えて使える。
コントローラーは正面から見て上下と前後に動かすため、ヒンジ部に一定の強度が求められる。そのため、柔らかいプラスチック素材にアルミニウム合金フレームを内蔵することで、耐久性を高めたという。
興味深いのは、コントローラーを上から下、下から上へ動かすなどモードを変えることで、キーの位置を自動で変える機構だ。つまり、スタンダードモードで十字キーだったものが、上下反転モードにすると、ABXYボタンに変わるようになっている。
使いやすさを高めるべく、十字キーをマグネットで着脱できるようにしたのも特徴だ。リーフ氏は、「磁力の調整を3度行ったことにより、派手に動かしても、十字キーがABXYボタンから外れることはない」と語る。「装着した十字キーを水平方向に回せるので、ハンドスピナーとして楽しむこともできる」と実演して、磁力の強さをアピールした。
SoCはQualcommの「Snapdragon G3 Gen 3」で、メモリは16GB、ストレージは512GBを備えている。「原神」や「ゼンレスゾーンゼロ」といったAAAタイトルもストレスなくプレイ可能だ。
発熱を感じにくくするために、SoCはメインディスプレイ裏、バッテリーはセカンドディスプレイ側に分散している。バッテリーは5400mAhと大容量で、シングルスクリーン時で最長8時間のゲームプレイが可能だ。
2画面かつトランスフォーマータイプのゲーム機ということで、専用設定コンソール「SugarConsole」も搭載している。これにより、「L1とL2キーの切り替え」「上下画面の入れ替え」「ボタンレイアウト変更」「画面の明るさ調整」「キーマッピング」などを行える。
また、メインディスプレイでアスペクト比4:3のレトロゲームをプレイしたいときのために、「スクリーンオーバーレイ」機能を搭載する。これは、18:9のメインディスプレイの両端に黒帯を表示し、擬似的に作り出された4:3(16:9/3:2も選択可)の画面内でゲームをプレイできるという機能だ。黒帯の代わりに、好みの写真を背景に表示させることもできる。
電源ボタンと音量ボタンはモード(形態)によって隠れてしまうことがあるので、2組搭載されている。
インタフェース類は、フル機能のUSB Type-C端子とmicroSDメモリーカードを搭載している。USB Type-C端子は映像出力にも対応しており、TVや外付けディスプレイなどに画面を投影することも可能だ。
OSはAndroid 14をプリインストールする。本体サイズは、シングルディスプレイモード時で約218.5(幅)×96.1(奥行き)×40.9(高さ)mm、デュアルディスプレイモード時で約184.2(幅)×163.5(奥行き)×40.9(高さ)mmで、重量は約486.3gとなる(奥行きと高さは最大値)。ボディーカラーはホワイトとブラックの2種類となる。
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