カラーE Ink搭載で高リフレッシュレートを実現した最新モデル「DASUNG13K」を試す:モバイルディスプレイの道(3/4 ページ)
DASUNG(ダスン)から、13.3型カラーE INKディスプレイ「DASUNG13K」が発売された。実機をチェックして分かったことをまとめた。
画面の白さは特筆モノ 残像も大幅に低減
さて、本製品の最大の特徴は、カラーE Inkパネルを搭載することだ。既存のカラーE Ink端末で多く採用されている「Kaleido 3」なので目新しさ自体はなく、色合いも液晶のような高い彩度は期待できないが、表示モードとコントラストさえ適切に選択すれば、実用性は十分にある。
中でも驚かされるのが画面の白さだ。電源オフ状態における地の色は従来と同じグレーなのだが、フロントライトをオンにすると明度が上がり、真っ白と呼んで差し支えないレベルになる。それゆえドキュメント類の表示も、いい意味でE Inkらしくない、紙に印刷したビジネス文書を貼り付けたかのような高コントラストでの表示が行える。
カラー表示についても、特にウェブモードではかなり鮮やかで、作業に集中していると、表示されているのが液晶なのかE Inkなのか、一瞬見分けがつかなくなることもある。適切な表示モードでないと階調表示が荒れたり、ベタ塗りの箇所にドットのようなパターンが表示されたりといった問題は依然としてあるが、これはカラーE Ink側の進化を待たねばならないだろう。
同社独自の「ゴッドレベル超高速リフレッシュ」など、複数のテクノロジーの組み合わせで残像を抑えている本製品だが、一長一短があると感じたのが、マウスポインターのちらつきを目立たなくする「M1 Webモード」なる機能だ。
確かにちらつきの抑制には効果的なのだが、逆にポインターを見失いやすくなる弊害もあり、せっかくの利点が相殺されてしまう。Windowsの設定でマウスの軌跡をオンにするなど対策をすべきだろう。
両者のアップ。カラーの彩度はさすがに液晶並みとまではいかないが、色がついていることがようやく分かるかつてのカラーE Inkの面影はない。ちなみに、イメージモードに切り替えればより高精細になるが、スクロール時などの追従性に問題が出る
実際の挙動について、テキスト入力、および動画再生という2つのシーンを例に動画で紹介しよう。まずテキスト入力については、以前のモノクロモデルと同様、きちんとキー入力に追従して画面の書き換えが行われており、漢字の変換候補の表示に待たされることもない。ミラーリング表示だと、どちらがノートPC(液晶)でどちらが本製品(カラーE Ink)なのか分からなくなるほどだ。
動画に関しても、思いの外に普通に再生できてしまい驚かされる。スマホやタブレット並みの快適さとまでは言わないが、かつてのE Ink端末のように、動きに追従しなかったり、何が動いているのか判別できないのとは雲泥の差で、ビジネスシーンにおける製品やサービスの紹介動画の視聴などは全く支障なく使える。
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