カラー電子ペーパーのアートフレーム「SwitchBot AIアートキャンバス」を試してみた AI生成絵画や好きな画像を転送してワンランク上の空間作り:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/5 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
カラー電子ペーパーが最大の魅力
まず、電子ペーパーを使っている点から解説します。電子ペーパーをご存じの方は特徴が分かるかと思いますが、画面は液晶ディスプレイなどのようには発光しません。電子インクを電気的に書き換えることで色を変更させており、まさに“紙のよう”に自然光や照明を使うことで見えます。
ディスプレイ自体は発光していないので、「まぶしくなく、目が疲れづらい」という特徴があります。Kindleなどの電子書籍リーダーで採用されているのはおなじみですね。
圧倒的な省電力性も特徴の1つです。電子ペーパーは表示を書き換える時のみ電力が必要となるので、同じ画像を表示をさせておくだけなら電力を必要としません。SwitchBot AI アートキャンバスはバッテリーを搭載していますが、「週1回の写真更新で最大2年間使用可能」というスペックです。
これが、結果的に「常時コンセントに接続する必要はない」という、まさに(普通の)絵画のような設置ができる素晴らしい利点を生み出しています。蛇足になりますが、バッテリーが切れたとしても、表示していた絵画はそのまま表示され続けます。逆に、(SwitchBotアプリの通知を確認するまでは)バッテリーが切れたことに気が付かないかもしれません。
もう1つの目玉であるAIでの画像作成は、SwitchBotアプリの中で作成し、キャンバスに転送する手順を踏むことになります。
プロンプトとして作成したい絵画のイメージを日本語の文字で指示するのですが、ある程度はテンプレートが表示されており、取りあえずそれを選択するだけでも面白いです。
もちろん、スマホで撮影した写真など、手持ちの画像をAIアートキャンバスにアップロードして表示することもできます。手持ちの画像についても、AIを使って画像のタッチを変更することができます。
例えば写真を「油絵」風に変換できるといったイメージです。このパターンは、試用時点では「油絵」「浮世絵」「水墨画」「ゆるいタッチ」「ブルースケッチ」「アメコミ」「白黒デッサン」「幾何学」「アール・ヌーヴォー」「白黒版画」「ヴィンテージ新聞」がありました。
しかし、iPhone Airで撮影した写真を使おうとしたところ、「ファイルサイズが上限(10MB)を超えてます」というエラーが表示されてしまいました。実際の写真サイズは4.3MBだったので、アプリの不具合かもしれません。正式に発売されるまでに修正されることを期待します。現時点でこれを回避するには、写真を表示させた状態でスクリーンショットを撮り、その画像を指定するといった操作が有効であることを編集部が確認しています。
また、この生成AI機能を使うにはSwitchBotのサブスクリプション利用が必要となります。月額590円で、月に画像を400枚まで生成できます。なお、こちらも試用時点の情報なので、今後、プランは変わる可能性があります。
SwitchBotアプリ本体に表示する形式は、「静止画」「スライドショー」から選択できます。静止画の場合、指定した時刻で切り替える機能もあります。スライドショーはSwitchBotアプリ本体に転送した複数の画像を一定時間(15分〜)で切り替えられます。ただし、アルバムに保存できる画像は10枚が上限のようでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.




