カラー電子ペーパーのアートフレーム「SwitchBot AIアートキャンバス」を試してみた AI生成絵画や好きな画像を転送してワンランク上の空間作り:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(3/5 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
3つのサイズで展開 気になる解像度は
SwitchBot AIアートキャンバスは3サイズ構成で、さらに詳しく解説すると、7.3型は800×ピクセル(約128ppi)、13.3型は1200×1600ピクセル(約150ppi)、31.5型は2560×1440ピクセル(約93ppi)となります。ppiは「pixel per inch」のことで、1インチ内にいくつピクセルがあるかを示します。つまり、数字が大きければ、より狭い間隔で細かく表示できる、ということですね。
これらのppiがどうかというと、例えば最近のiPhoneは460ppi、iPad Proは264ppi、MacBook Proは254ppiです。よって本当にキレイなディスプレイと比較すると粗いと感じます。
ただし、ppiは見る距離によって必要な数値が変わります。近くで見れば見るほど、細かいところまで見えるため、スマホの方が高いppiのディスプレイを搭載しています。SwitchBot AIアートキャンバスのppiの感想については、後述します。
電子ペーパーの色合いについて
SwitchBot AIアートキャンバスの電子ペーパーパネルは「E Ink Spectra 6カラー」というモデルを採用しています。電子ペーパーディスプレイにもいろいろと種類があり、E Ink Spectra 6カラーはフルカラーを実現した点が大きな特徴です。ただし、書き換え速度は遅めで、15秒前後かかります。とはいえアートキャンバス製品には十分なスペックです。この書き換え速度では、Kindleのような電子書籍での利用は難しいですから。
また、それぞれのモデルの価格が高い部分が気になる方も多いのではないでしょうか。31.5型モデルは約25万円です。しかし、そもそもカラー電子ペーパーは高価です。例えば25.3型のカラー電子ペーパーディスプレイ製品「DASUNG Paperlike Color REVO」は、30万円オーバーです。もちろん中の電子部品やソフトウェアの違いはありますが、SwitchBot AIアートキャンバスだけが特段に高いというわけではありません。
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