カラー電子ペーパーのアートフレーム「SwitchBot AIアートキャンバス」を試してみた AI生成絵画や好きな画像を転送してワンランク上の空間作り:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(4/5 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
「絵画」としての画質は?
お待たせしました。早速SwitchBotアプリから写真をアップロードして表示してみました。最初に感じたのは「あれ? 画像粗い?」ということです。
勝手に「すごくキレイそう」をイメージしていたので、「結構、色の『粒』が見えるな……」と感じてしまいました。上述した通り、ppiを計算すると相応な表示だと思いますが、初めて表示した際はそんな計算せずに使いましたので、「あれ?」と思ってしまいました。
しかし、離れて見ると悪くない感じの表現に見えます。こうしたことを考えると、やはり壁にかけるなど、少し離れた位置から見るのがよいかな、と感じました。
ただし、7.3型だと「壁掛け」は少し迫力に欠けます。どちらかというと卓上フォトフレームであり、現に製品自体、卓上で置けるようになっています。そうなると、それなりに近い距離で目にします。この場合、私のあまり良くない視力でも、画像の粗さが見えてしまいます。
そして、光のコントロールも重要だと感じました。電子ペーパー自体は発光するわけではありません。通常のアートキャンバスと同じようにうまく照明を当ててやる必要があります。
しかし、こちらも注意点があります。それは、この電子ペーパーの表面が意外と「光を反射する」という点です。一般的なアンチグレアディスプレイよりも反射が強く、光沢ディスプレイほどとは言いませんが、感覚的にはかなり反射します。そのため、光の当て方にも注意が必要だと感じました。
当然と言えば当然ですが、本当の油絵のような「塗り重ねた厚み」を表現することはできません。フラットな画面ですからね。この点は物理的な壁であり、こうした製品に求めるものではないでしょう。しかし、それでもかなり良いレベルを表現していると思いませんか?
いろいろと書きましたが、少し遠目で鑑賞するには粗は目立たず、発光していないことから、本当に紙の絵画のようにも見えます。これは面白いです。
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