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Wi-Fiルーター「Aterm」のふるさとはどんな場所? NECプラットフォームズ掛川事業所の歴史に触れる【前編】(3/3 ページ)

NECプラットフォームズは、NECグループの“もの作り”に関わる企業だ。静岡県掛川市にある同社の「掛川事業所」は、コンシューマー向けルーター「Aterm」のふるさとでもある。同社と掛川事業所の歴史について、簡単に紹介しよう。

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「Atermのふるさと」掛川事業所では何を作っている?

 先述の通り、NECプラットフォームズ掛川事業所は1969年に静岡日本電気として設立された。当初の生産品目は「白黒TV」「ポケットベル」「クロスバー交換機」などだった。

 その後、「プリンタ」「モデム」「電話機」「ファクシミリ」「携帯電話」「ブロードバンドルーター」などを生産するようになったが、一時は「N5200シリーズ」「VALUESTAR」「モバイルギア」「シグマリオン」といったPC/情報端末の生産を手掛けていたこともある。

生産品目
NECプラットフォームズ掛川事業所(旧静岡日本電気→NECアクセステクニカ)の生産品目の変遷

 現在は、長年に渡って培ってきたアンテナ/無線などの「ネットワーク技術」の他、「自働化技術」「小型高密度実装技術」「プリント基板設計実装技術」「メカトロ技術」を活用して「5Gモバイルルーター」「5Gホームルーター」「ホームゲートウェイ」「企業向けLANスイッチ」「無線LAN製品」「スマートオートロック」の他、ECU/ETCといった車載機器の受託生産も行っている。

 掛川事業所では、部品製造やプラスチック部品の成形/印刷/加工機能も有しており、ホームネットワーク製品のリサイクルも実施している。

生産品
掛川事業所ではネットワーク機器を中心に手掛けている(上段左側からVPNルーター「UNIVERGE WAシリーズ」、無線LANアクセスポイント「UNIVERGE QX-W1020」、LAN光スイッチ「UNIVERGE QXシリーズ」、光アクセス装置「GM100X-R/M」、Wi-Fiホームルータ「Aterm WX11000T12」、下段左側からLTEホームルーター「Aterm HT100LN」、LTEモバイルルーター「Aterm MR10LN」、5Gモバイルルーター「Aterm MR51FN」(左)とWiMAX2+対応モバイルルータ「X11」(右)、事業者向けホームゲートウェイ製品、スマートロック「bitlock MINI」

 後編では、この掛川事業所における主力工場である「新A棟」について、そこで行われるもの作りと、革新の取り組みについて紹介する。

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