エプソンが「氣志團万博2025」で示した“推し活”の新境地 3.5兆円市場へ挑むプリント技術の可能性（3/4 ページ）

千葉県の幕張メッセ国際展示場で開催された「氣志團万博2025」において、エプソン販売が「推し活応援部」として出展し、さまざまなグッズ販売などを行った。

[田中宏昌，ITmedia]

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印刷室

　最も選択肢が多い印刷室は、氣志團万博2025の限定フレームでの写真撮影体験や、アーティストの写真をガチャ形式でプリントできるコーナーとなっている。写真撮影体験での限定フレームは、アーティストとのツーショット風デザインや、4枚の写真を1つのフレームに組み合わせて印刷可能だ。

　一方のガチャ（抽選方式）でプリントするコーナーでは、写真を印刷する前にスタンプやテキストで好きな装飾を追加して、好みにデコることができる。

　これらのコーナーでの写真印刷は、ホームプリンタや業務用の写真印刷に特化したモデルが使われている。

用意された氣志團万博オリジナルのフレームを選び、自分の写真を合成してプリントアウトできるコーナー（1枚800円）

家庭向けのエコタンク搭載モデル（EW-M757TW）が使われている

こちらは10種類のフレームを選び、その場で撮影した4ポーズを合成できる4カットフォト（1000円）

撮影デバイスはiPad Proで、別途ライティングや専用の背景が用意されている

1回800円でガチャを引き、出てきたフォト（全9種類）をベースにフレームやスタンプ、テキストなどでデコって印刷してくれるコーナー

ガチャはQRコードを読み込むだけで行え、アプリなどの導入は不要だ

STARTボタンを押すとスロットルが回り出す

9種類のフォトはいずれも氣志團のメンバーとなる

フレームやスタンプ、テキストを追加できるが、制限時間が決まっているので意外と焦る

こちらも家庭向けのプリンタで出力する

プリントアウトしたところ。氣志團の団長（リーダー）である綾小路翔さんと最も古い付き合いがある早乙女光さん。無口キャラを台無しにするようなデコレーションを施してしまった

美術室

　美術室は、好きなアーティストの画像を選んで自分好みにデコレーションできる。同社製プリンタと連携するアプリ「Epson Creative Print」を使うことで、カードや学生証などの推し活アイテムを制作可能だ。

　Epson Creative Printを使えば、自宅でもディスクレーベルやレイアウト写真印刷、推し活グッズ、デザインペーパーといったオリジナルプリントを行えるので、じっくり作り込むといったことも夢ではない。

美術室では、好みのカードを選んでデコることができる

さまざまなスタイルのカードが用意されており、好みの1枚を選ぶ（1回1000円）

iPadを使ってデコっていく

プリンタには家庭向けのカラリオプリンタ（EP-887AW）が利用されていた

　もともと、氣志團万博は音楽フェスだ。ライブの模様も少しお届けしよう。