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3COINSで1万6500円の「10.1インチ タブレット」を試す 雑に扱える手軽さで、子供や大人の2台目に検討の価値アリ(2/2 ページ)

子供の知育に、大人の2台目に。“そこそこのスペック”のタブレットが欲しいというニーズにぴったりな「10.1インチ タブレット」が3COINSで発売する。実機レビューをお届けしよう。

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実際の使い心地は?

 プリインストールアプリは、ほぼ一般的なGoogleアプリのみだ。通常のAndroidスマホやタブレットと同じように、Play ストアから好みのAndroidアプリをインストール可能だ。

プリインストールアプリ
子供が使うことを想定してか、YouTube Kidsアプリがインストール済みだった

快適なWebブラウジングは厳しい

 WebブラウザのChromeを使ってWebブラウジングをしてみたが、ITmedia Mobileを完全に表示させるまでにかかった時間は約24秒だった。サクサクとページを切り替えてネット閲覧するのは厳しい。

 ちなみにネットのスピードテストを行ったところ、ダウンロードとアップロードともに50Mbps前後を記録した。

スピードテスト
同時にテストした他のハイスペック端末では1300Mbps程度を記録した環境で試したところ、3COINSタブレットは50Mbps前後だった
読み込みにかかった時間
ITmedia Mobileのページを読み込むのに約24秒かかった

テキスト入力マシンとしてはマル

 試しに物理キーボードを接続してみたが、有線/Bluetoothともに問題なく使えた。いずれでも入力に対して遅延するといったことはなかったが、変換時に若干のもたつきは感じられた。なお、搭載しているIMEはGboardで、物理キーボード使用時に「かな入力」設定にもできた。

Bluetooth接続
物理キーボードをBluetooth接続した。変換に時間がかかるだけで、入力そのものは快適だ
有線接続
有線でも接続した。もちろん遅延が発生するということはなかった

 この記事も3COINSタブレットにGoogle ドキュメントのアプリをインストールして執筆しているが、超お手軽なテキスト入力マシンとして使えている。お気に入りのキーボードと組み合わせてもよさそうだ。

カメラ機能は最低限だが、色味は悪くない

 約200万画素のリアカメラで撮影したところ、繊細さには欠けるが癖のない色味の写真を撮ることができた。Exif情報によればF値は2.0、ISO感度は450、解像度は2592×1944ピクセルだった。小さな子供にとっては最高のおもちゃになりそうだ。

カメラ
リアカメラで撮影した写真とそのExif情報。ちょっと暗い

動画視聴は?

 きっとニーズが高いであろう動画視聴の用途ではどうか。実際にストリーミングで動画を再生してみたところ、読み込みが終わった部分の再生であっても、若干のカクつきが気になった。解像度設定は720p以下を選択した方がよさそうだ。色の再現性は悪くない。本体スピーカーから流れる音質も及第点だ。

(詳しい読者向けに)ベンチマークテストもやってみた

 Android 15 Go EditionというAndroidの軽量版がインストールされているおかげで予想以上にサクサク動作するものの、客観的な数値も欲しい。というわけで「3DMark」の「Sling Shot」(2015年7月リリース)と、「Wild Life」(2020年10月リリース)、それから「AnTuTu V11.0.7」でベンチマークテストを行った。

 3DMarkのSling Shotでは、トータルスコアが「1125」で下位30%に分類されるレベルだ。

Sling Shot
3DMark Sling Shotの結果
区分
世の中にあるあまたのデバイスの中で、スペック的には、かなり下位に位置付けられる

 Wild Lifeではトータルスコアが「435」、平均フレームレートが「2.61fps」で「下位の3%より上位」という結果になった。表示される画像は美しいが、カクつきがひどく、前述した動画鑑賞時に抱いたストレスが再燃してしまった。

Wild Life
Wild Lifeの結果
下位3%
こちらもかなり苦戦している。右側に見えるグラフの山がうらめしい

 AnTuTuでのスコアは「188343」という結果になった。「ユーザーの1%を上回る」とのことだ。かなり厳しい。

AnTuTu
AnTuTuの結果

 ただし、処理性能が低いため発熱がかなり少ない。真夏のレジャーに持ち出しても熱暴走でダウンするということはなさそうだ。

発熱が少ない
ほとんど発熱しないので、夏のレジャーに良さそうだ

どんな人に向いている製品か

 3COINSタブレットは「ハイスペックじゃなくていい。“ちょうどいいスペック”だからこれがいい。」をキャッチフレーズにしている。何でもかんでもこなせるというよりは、とにかくタブレットの購入ハードルを下げ、気軽に手に取ってほしいというメッセージが感じられる。

 ガジェットに詳しい人であれば、「10型サイズのタブレット/1〜2万円くらい/そこそこ快適」といった条件で、いろいろな選択肢を見いだせるだろう。

 しかし、誰もがガジェットに詳しいわけではなく、周囲に詳しい人が必ずいるというわけでもない。そんな中で、いつも足を運んでいる3COINSに、同店のバイヤーや製品担当者が選定した手軽なタブレットが置いてあるというのは、一定の価値があると考えられる。

 実機を試したところ、さまざまな場面でもたつきが感じられたのは確かだ。しかし、普段使っているハイスペックなスマートフォンやタブレットと比べてしまっている部分もある。

 例えば「小さな子供に気兼ねなく渡す」「ベッドサイドに動画視聴専用として設置する」「防滴ケースと組み合わせてお風呂持ち込み専用にする」「本体バッテリーの劣化などを気にせず、ペットカメラの常時チェック専用にする」「メインスマホとは別に、LINEのビデオ通話専用にする」といった、シングルタスクで使い道がハッキリ定まっていたり、2台目、3台目のようなサブでの用途なら、十分に活用できる人もいるはずだ。そうした部分さえ理解できていれば、購入してうまく使いこなせるだろう。

 なお、店舗によって在庫状況が異なるため、足を運ぶ際は注意が必要だ。まずは店頭でチェックしてみてはいかがだろうか。

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