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25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す(1/4 ページ)

MINISFORUMの「MS-02 Ultra」は、25Gb NICを搭載したミニワークステーションだ。最新CPUの圧倒的性能や高い拡張性を検証し、25Gbpsネットワーク時代の到来を予感させる“逸般の誤家庭”必見の実力を探る。

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 ミニPCを中心にさまざまな製品を展開しているMINISFORUMから、25Gb NIC(ネットワークインタフェースカード)を搭載したミニワークステーション「MS-02 Ultra」が発表され、エンタープライズ向けの機器を自宅で利用している一般のご家庭ならぬ“逸般”の“誤家庭クラスタ”(筆者を含む)の中で、非常に大きな話題を呼んでいる。価格はIntel Core Ultra 9 285HX搭載のベアボーンキットが20万7999円、32GBメモリ/1TB SSD搭載モデルが25万7999円で、2026年1月下旬から出荷を始める。

 最近は25Gb NICの中古価格が安くなったことや、上下25Gbpsのインターネットサービス「フレッツ 光25G」が2026年3月31日から一部で提供予定など、いよいよ本格的に自宅で25Gbネットワーク構築の機運が高まっている。

→・最大25Gbps! NTT東日本が国内最速インターネットサービス「フレッツ 光25G」を2026年春から提供

 まさにベスト(?)ともいえるタイミングで登場するMS-02 Ultraだが、今回はメーカーから事前に入手した実機を用いて、外観やベンチマークテストなど、秘められたモンスターマシンを検証してみた。

MS-02 Ultraの外観をチェック!

 MS-02 UltraはMSシリーズに分類されているが、過去のMS-01MS-02とボディーサイズは異なり、約221.5(幅)×225(奥行き)×97(高さ)mmと一回り以上大きくなっている。その分、中身は大幅に強化されているので、その点も踏まえて詳しく外観をチェックしていこう。

 まずは前面から見てみると、最大10Gbpsに対応したUSB 3.2 Gen 2のUSB Standard-Aポートが1基、最大80Gbpsに対応し、映像出力および15W PD(Power Delivery)が利用できるUSB4 Version 2.0(Type-C)ポートが2基、3.5mmコンボジャックが1基、電源スイッチが1基と、非常にシンプルな構成だ。

 構成自体はシンプルだが、最大80Gbpsの高速通信に対応したUSB4 Version 2.0ポートが2基搭載されているので、ワークステーションの片りんを感じさせられる。

 ただ、筆者がテスト用で用意したモバイルディスプレイを接続しても映像が出力されないトラブルに遭遇した。もしDisplayPort Alternate Modeでディスプレイを接続しようと考えている方は、少し注意しておいた方が良いだろう。

 なお、後述する背面のUSB4ポートも試してみたが前面と変わらず、筆者のモバイルディスプレイでは映像が出力されなかった。

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MS-01やMS-02と比べると一回り以上大きくなったが、小型ワークステーションには変わりない

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