25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す(4/4 ページ)
MINISFORUMの「MS-02 Ultra」は、25Gb NICを搭載したミニワークステーションだ。最新CPUの圧倒的性能や高い拡張性を検証し、25Gbpsネットワーク時代の到来を予感させる“逸般の誤家庭”必見の実力を探る。
Proxmox VEでMS-02 Ultraを利用する場合は1点注意が必要
ここまではMS-02 UltraをWindowsで利用することを想定してレビューを行ってきたが、高いパフォーマンスと25Gb/10G NICが搭載されているとなると、クライアントPCとしてではなく、Proxmox VEをインストールして仮想基盤として使いたい方もいるのではないだろうか。
筆者も漏れなくその中の一人なのだが、もしMS-02 UltraでProxmox VEを利用する場合、1点注意が必要だ。それは、最新のProxmox VEまたはLinuxを導入した環境でシャットダウン後に起動不能を引き起こす可能性がある、という点だ。
MS-02 Ultraに搭載されているオンボード10G NICはRTL8127チップを採用しているのだが、このRTL8127のLinux向けドライバに不具合を抱えていることが本事象の原因だ。
もしProxmox VEやLinuxを導入して利用しようと考えている方は、ガイドブックを熟読して対策してほしい。
ワクワクするモンスターマシン
さてここまで詳しくレビューしてきたが、やはり25GbデュアルNICを搭載し、個人でも購入できるMS-02 Ultraは非常にワクワクするモンスターマシンといえる。
25Gb NICを搭載する場合、最上位のIntel Core Ultra 9 285HXを搭載したモデルを購入する必要はあるものの、十分手に届く価格で購入できることはユーザーにとって非常にありがたい話だ。
筆者も宅内25Gbネットワーク化の夢を描きながら、MS-02 Ultraの導入構想を描いてみようと思うので、同じく“逸般の誤家庭クラスタ”に属する方もこのモンスターマシンの購入を検討してみてはいかがだろうか。
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