TVの音量問題も解決! 日常の「聞こえづらさ」を解消するNTTソノリティ初の耳をふさがない集音器「cocoe Ear」を試す(2/2 ページ)
NTTソノリティから、加齢や生活環境の変化による「聞こえづらさ」をサポートする新ブランド「cocoe」(ココエ)が誕生した。3月の発売を前に実際の装着感や聞こえ方の変化など、その実力をチェックした。
実際に使ってみて感じた「聞こえ方」の変化
実際に数日試用してみたところ、装着感は非常に良好で、着けていることを忘れられるほどだ。肝心の聞こえ方に多少の慣れが必要だが、これまで聞こえなかったわずかな環境音まで耳に入ってくるのは新鮮な体験だった。
集音の音量は0〜7までの8段階で調整できる。音量を上げても、イヤフォンのボリュームを上げたときのように耳に刺さる爆音にはならず、低音側の増幅も含めて全体的に音の底上げがなされる感覚だ。
ただし高音域の増幅が少々やっかいで、マウスのクリック音やキーボードの入力音などがかなり強調されて聞こえる。慣れれば気にならなくなるのかもしれないが、せっかく静音タイプのマウスやキーボードを使っていても意味がなくなってしまうのが悩みどころだ。
屋外での使用は、川の音や鳥の鳴き声などが鮮明になり、アウトドアシーンとの相性は良さそうだ。一方で、風切り音は気になった。筆者のヘアスタイル(スキンヘッド)の影響で風がダイレクトに当たるせいもあるかもしれないが、多少なりとも髪でイヤフォン本体が隠れる人であれば、また違った印象になる可能性はある。
ハウリングに関しては、通常使用では全く気にならない。とはいえ、手で耳を覆ったり、操作しようと手を近づけたりした際に少なからずハウリングは発生する。これは構造上どうしようもない部分なのだろう。
「家族とTVを見る」悩みを解決する「cocoe Link」
集音器の利用を考える場面としては、家族と一緒にTVを見るシーンが挙げられる。自分では音が聞こえづらいのでTVのボリュームを大きくすると、家族からは大きすぎると言われてしまう。そんな経験をしたことがある人もいるだろう。
そういった場合に便利なアクセサリーとして「cocoe Link」も用意されている。cocoe Linkは、TVの近くに置き、その音声をAuracastで送信するトランスミッターデバイスだ。
cocoe LinkはMEMSマイクを内蔵しており、TVの近くに設置するだけで音声を拾うことができる。手軽な反面、TVの音以外も送信してしまうことになるため、音質にこだわるのであれば、TVと3.5mmオーディオケーブルで有線接続も可能だ。
その場合、一般的にはTV側から音声が出なくなるが、大抵はTV側の設定で同時にTV本体からも音を出すことはできるはずだ。
Auracastでの送信は、「プライベート送信」と「オープン送信」に対応する。プライベート送信は登録した機器でのみ受信できるモードで、cocoe Earの場合は一度cocoe Linkと有線接続することで設定が完了する。
オープン送信はAuracast対応機器であれば受信できるモードで、cocoe Link以外でも利用可能だ。イヤフォンなどの受信機器側で、Auracastの受信モードに切り替える必要はあるが、特別な設定をすることなく利用できる。
cocoe Linkの付属品は、3.5mmオーディオケーブル、USB Type-C→USB Standard-Aケーブル、USB Type-C→USB Type-Cケーブル(cocoe Ear接続用)、USB充電器となる
まとめ
音楽リスニング用のイヤフォンとして見れば、低音の迫力など音質面で物足りなさはあるが、そもそも本製品の本質は「集音器」である。「普段聞こえづらい音が聞こえる」という体験自体はAppleの「AirPods Pro」などでも可能だが、cocoe Earは「耳をふさがない」ことによる圧倒的な開放感と、一日中着けていても疲れない装着感が最大のアドバンテージだ。
「家族にTVの音量が大きくなったと言われた」「人との会話が聞き取りづらい」、そうしたことが増えてきたと感じているのなら、試してみる価値は大いにあるはずだ。
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