リモートデスクトップアプリ「DeskIn」を試して分かったこと 個人でも中小ビジネスでも導入しやすい:情シスが本音で語る(1/2 ページ)
リモートデスクトップ環境をビジネスで導入する場合、そのハードルは意外と高い。Zuler Technologyが提供する「DeskIn(デスクイン)」は、そのハードルを超えやすい便利なリモートデスクトップアプリだ。実際に使ってみた上で、そのメリットを紹介しよう。
以前はオフィスに出勤することが当たり前だったが、コロナ禍を経てリモートワークが広く普及した。リモートワークのスタイルはいろいろで、自宅や外出先からオフィスにある業務用PC、またはサーバ上で動作する仮想PCにアクセスして使うというケースもある。いわゆる「リモートデスクトップ」というものだ。
リモートワークをリモートデスクトップで対応する企業や組織において、情シス(情報システム部門)には「自宅から会社のPC(または仮想PC)にアクセスできない」という問い合わせがよく入る。
一般的に、リモートデスクトップを使う場合はVPN(仮想プライベートネットワーク)とOSのリモートデスクトップ(RDP)機能を組み合わせることが多い。しかし、実際に運用してみると以下の“深刻な”問題を抱えることがある。
- 初期設定(セットアップ)に時間がかかる
- クライアントPC側のネットワーク構成の都合でVPNにアクセスできないことがある
- アクセス元としてサポートする環境(OS)が多くなるとコストと手間が増える
- アクセス元が、悪意ある第三者からの攻撃(ランサムウェアなど)の足場になる恐れがある
大規模な企業/組織であれば、強固なVPN環境を整えて、サポートやネットワーク/セキュリティ問題に費用と人員をつぎ込むことで上記を解決できるかもしれない。しかし、多くの企業/組織ではそこまでの余裕はないことが多く、“完璧な”運用体制を敷くハードルは非常に高い。一方で、人材の流動化が進む昨今、優秀な人材を確保し、その定着を図るための柔軟な労働環境の整備を踏まえると、ビジネス規模の大小に関係なく、働く場所を問わない「ハイブリッドワーク」環境の整備は急務だ。
個人でも、「家に置いてあるPCのデータ(ファイル)を見たい」「出先からメインPCを動かして、動画の加工/編集を行いたい」といった文脈でリモートデスクトップを使うニーズは確実に存在する。最近だと「自宅のPCでリモートプレイ非対応のゲームを動かして、リモートデスクトップを介して疑似的にリモートプレイする」という使い方を考える人もいるそうだ。
もっと楽で安全に、OSに縛られれることなく使えるリモートデスクトップツールはないものか――悩む情シスが検討すべきサービスがある。Zuler Technologyが提供する「DeskIn(デスクイン)」だ。この記事では、普段は情シスとして企業ICTを管理する筆者の視点から、本アプリのメリットを紹介する。
情シス目線で「リモートデスクトップ導入」の課題を整理
本題に入る前に、「リモートデスクトップを法人導入する際の課題」を整理していきたい。
課題1:対応OS(デバイス)の多様化
最近のアプリやツールは、「SaaS(Software as a Service)」としてクラウド上に構築されていることが多い。
このようなSaaSベースのアプリやツールは、Webブラウザを通してアクセスすることが一般的だ。ゆえに「Windows PCがないと稼働しない」というようなプラットフォーム依存は劇的に減り、OSやデバイスと問わず業務を遂行できるようになった。
しかし、管理者側の視点からすれば、全ての従業員に同じユーザー体験(UX)を提供する難易度が上がったともいえる。
課題2:ファイル共有の使い勝手
SaaSベースのアプリ/ツールであれば、データの保存もクラウドストレージで……と行きたいところだが、実際はオフィスにある業務用PCにローカル保存しておくという運用も多い。
外出先や顧客との会議の席で、特定のデータの提示を求められた際、クラウドストレージを活用していれば、手元のデバイスで即座に共有が可能だ。しかし、該当データがオフィスの業務用PCにしか存在しない場合、リモートデスクトップ環境が整っていなければ、その場でのスムーズな対応は難しくなる。
「だったらクラウドストレージを契約すればいい」と思うかもしれないが、クラウドストレージの利用にもコストがかかる。企業のビジネス規模によっては、その負担が厳しくて導入できない可能性もある。
課題3:「利便性」と「セキュリティ」のバランス
リモートデスクトップの環境を業務で使っている場合、従業員からすれば「場所を問わず業務用PCにアクセスしたい」と考えるだろう。
しかし、情シスの目線に立つと「そんなことあり得ない(対応したくない)」と思う。悪意ある第三者が立てた“偽物の”公衆Wi-Fi(無線LAN)アクセスポイントを介して通信内容を傍受すること情報を盗み取られるリスクがあるからだ。
セキュリティを強固にしすぎると、従業員の利便性は低下する。「利便性を保ちつつ、高水準なセキュリティを確保する手段」の検討は必須だ。
「DeskIn」は情シスの考える課題をクリアできるのか?
リモートデスクトップ導入における課題を、DeskInは本当に解決できるのか。実際に試していく中で検証してみよう。
DeskInには「個人向け」と「エンタープライズ(法人)向け」のプランが用意されており、無料でDeskInの一部機能を試せるのは「無料版(個人向け)」「コミュニティ版(法人向け)」だ。また、必要なスペック/機能や利用可能な台数に応じた有償版も以下の通り用意されている。プランの詳細はWebサイトで確認可能だ。
今回は個人向けの無料版で基本的な使い勝手を試した後、有償版におけるエントリープラン「標準版」(月額1500円または年額8000円)の実力を試してみることにしたい。
無料版でも画質は良好 初回利用時のチュートリアルも便利
まず、Windows PCに対してリモート接続してみた。
接続すると、接続先のWindowsのデスクトップ画面上に、DeskInのユーティリティメニューがオーバーレイ表示される。初回接続時にはチュートリアル(操作ガイド)が出るようになっており、接続先とのクリップボード共有機能や遠隔操作しているシステムの再起動にも対応していることが分かる。
初めて利用する人にとって、このようなチュートリアル機能はとても役に立つ。これだけでも好印象だ。
無料版の場合、リモートデスクトップの画面表示は最大で「1080p(1920×1080ピクセル)/30fps」の伝送に制限される。それでも、無料のリモートデスクトップアプリとしては高画質で、映像の破綻も見られない。
特にリモートワークでリモートデスクトップを使う場合、リモートPCから送られてくる映像の文字をきちんと読み取れるかどうかは非常に重要だ。無料でもこれだけしっかりとした映像を伝送してくれるのはうれしいポイントといえる。
映像の遅延も少なめ
無料版でデスクトップ上の操作をしてみたところ、遅延を感じることなく快適に利用できた。しかし、気になるのは動きの激しい場面や動画再生といった状況でも、この快適さを維持できるかどうかだ。
実際にリモート接続中のWindows PCで「YouTube」の動画を再生してみたところ、シアターモードで見る限りにおいて、映像と音声に極端なズレ(遅延)は発生しなかった。十分に視聴に耐えうる遅延に抑えられている。
DeskInは「低遅延」を売りの1つとしているのだが、無料版でもその完成度を実感できた。
Macにも問題なく接続できる
DeskInはマルチプラットフォームで、Windowsの他にmacOS、iOS/iPadOS、Android OSにも対応している。そこで、MacにもDeskInを導入し、Windows PCからリモートアクセスを試みた。
すると何事もなく“普通に”接続して操作を行えた。macOSならではのアニメーションも、スムーズに表示できる。
macOSには標準で「VNC(Virtual Network Computing)」と互換性のあるリモートデスクトップ機能が備わっているが、操作面では必要最小限の機能しか用意されていない。それと比べると、DeskInは操作できる機能が充実しているので、より便利に使える。
iPhoneは「スクリーンキャスト」が可能
DeskInはiPhone(iOS)とiPad(iPadOS)にも対応している。ただし、OSの仕様上の都合から他のデバイスからのリモート操作に対応していない。ただし、アプリを通して他のデバイスに映像を投影する「スクリーンキャスト」は可能だ。
特にmacOS以外で稼働するデバイスでは、iPhoneやiPadの映像を映せるだけでも便利な場面はある。例えば、「スマートフォンアプリを開発する際にPC上で画面を確認する」といった使い方や、「スマホアプリの説明書を作る際に、PC上でスクリーンショットを撮る」といった使い方は、業務の効率を大きく改善する。
提供:Zuler Technology
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年4月30日
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