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現場を知る情シスが斬る! AI時代のビジネスPCに求められる条件と、約999g/インテル® Core™ Ultra X シリーズ 3 プロセッサーの最新ビジネスPC「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」の実力(4/5 ページ)

「AI PC」の定着に伴い、選定や運用に悩む情報システム部門に向け、これからのビジネスPCの選び方を伝授。そして注目の新モデル「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」の実力を徹底検証する。

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防滴仕様が情シスを救う? 実用性重視のキーボード

 キーボードには、日本語配列の「HP Premium Keyboard」を採用している。キーピッチは約18.4(縦)×19(横)mm、キーストロークは約1.3mmを確保しており、薄型ノートPCながらデスクトップ環境に近い快適なキータッチを提供する。

 バックライトに加え、ビジネスユースで極めて重要となる防滴仕様でもある。不意に液体をこぼすことによる故障は、現場で多発するトラブルの一つであり、防滴設計はユーザーの利便性のみならず、修理対応に追われる情シスの業務負担を大きく軽減する。

薄型でも妥協なし 情シス歓喜の充実したインタフェースと通信機能

 インタフェースも充実している。左側面にはHDMI 2.1出力ポート、そしてThunderbolt 4対応のUSB Type-Cポートを2基、さらに3.5mmオーディオコンボジャックを配置している。

 最大40Gbpsの高速データ転送、USB PD(Power Delivery)、DisplayPort 2.1に対応するThunderbolt 4を2基搭載している点は、拡張性の面で非常に有意義である。

 電源供給/映像出力/データ転送を一本化できるドッキングステーションなどを社内に配備すれば、外出時はケーブルを1本抜くだけでスムーズに持ち出せる、ハイブリッドな運用が可能になるだろう。

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本体の左側面

 右側面には10Gbps対応のUSB Type-Cポート、5Gbps対応のUSB Standard-Aポートに加えて、オフィスの盗難/不正持ち出し対策に不可欠なナノセキュリティロックケーブル用スロットを備えている。

 さらに5G対応モデルでは、eSIMだけでなく物理SIMにも対応するnanoSIMカードスロットも装備している。企業の通信契約やガバナンス方針に応じて柔軟に選択できるこの仕様は、情シスのキッティングや資産管理の工数を大幅に削減する。

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本体の右側面

ベンチマーク検証:世代の進化がもたらす圧倒的な性能差

 ここからは、各種ベンチマークテストを通して、HP EliteBook X G2i 14 AI PCのリアルなパフォーマンスを定量的に評価していこう。比較対象として、前世代のCPU(インテル Core i7-1370P)を搭載した一般的なビジネスモバイルノートPCを用意し、アーキテクチャの進化がもたらす性能差も検証した。

主なスペックは以下の通りだ。

  • HP EliteBook X G2i 14 AI PC
    • CPU:インテル Core Ultra X7 シリーズ 3 プロセッサー 358H
    • メモリ:LPDDR5X-9600 32GB
    • 内蔵GPU:インテル Arc B390
  • ビジネスモバイルノートPC(比較用)
    • CPU:インテル Core i7-1370P
    • メモリ:LPDDR5-4800 32GB
    • 内蔵GPU:インテル Raptor Lake-PX Integrated GPU

Cinebench 2026

 まずは3Dレンダリングによってプロセッサーの処理能力を測定する「Cinebench 2026」を試した。本検証では、両機で共通して測定可能だった項目を比較対象としている。

マルチコア

  • HP EliteBook X G2i 14 AI PC:3941ポイント
  • ビジネスモバイルノートPC:2306ポイント

シングルスレッド

  • HP EliteBook X G2i 14 AI PC:508ポイント
  • ビジネスモバイルノートPC:413ポイント

 インテル Core Ultra X7 シリーズ 3 プロセッサー 358Hは計16コア/16スレッド(Pコア×4、Eコア×8、LP Eコア×4)構成で、最大周波数は4.8GHzに達する。

 一方、前世代のインテル Core i7-1370Pは計14コア/20スレッド(Pコア×6、Eコア×8)構成、最大周波数は5.20GHzとなっている。

 アーキテクチャやコア構成が異なるため単純比較はできないが、当時のハイエンドモバイル向けCPUであるCore i7-1370Pに対し、HP EliteBook X G2i 14 AI PCはマルチコアで約1.7倍、シングルスレッドで約1.2倍のスコアを記録。プロセッサーとしての基礎体力の高さが実証された。

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Cinebench 2026のベンチマークテスト結果

PCMark 10 Extended

 続いて実業務に近い多様なアプリケーション実行環境で総合性能を評価する「PCMark 10 Extended」の検証結果を示す。

  • HP EliteBook X G2i 14 AI PC:9891ポイント
  • ビジネスモバイルノートPC:5965ポイント

 HP EliteBook X G2i 14 AI PCはCPU性能の向上にとどまらず、刷新されたアーキテクチャによる内蔵GPUの大幅なパワーアップが際立つ。その結果、グラフィックス処理を含む総合テストにおいても、前世代機比で約1.7倍という圧倒的なパフォーマンスの向上を確認できた。

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PCMark 10 Extendedのベンチマークテスト結果

32GBメモリ標準搭載の強み 社内標準機で「ローカルLLM」は実用になるか?

 続いて、序盤で提起した「社内標準機クラスのビジネスPCでローカルLLMは実用的に動作するか」という疑問を検証する。

 検証には「LM Studio」を使用し、オープンモデル「Gemma 4 E4B」を読み込んでテストプロンプトに対するテキスト生成速度(トークン毎秒)を測定した。使用したプロンプトは以下の通りである。

あなたは架空の国の首相です。経済成長率が2%で停滞し、失業率が5%に上昇しています。財政赤字も拡大傾向です。経済成長を加速し、失業率を下げ、財政健全化を同時に達成するための政策パッケージを3つ提案し、それぞれの政策がどのように相互作用するか、メリット・デメリットも含めて説明してください。

  • HP EliteBook X G2i 14 AI PC:毎秒26.61トークン
  • ビジネスモバイルノートPC:毎秒10.75トークン

 ローカルLLMの処理速度は、プロセッサーやGPU自体の演算能力だけでなく、モデルを展開するメインメモリの「容量」と「帯域幅(転送速度)」が致命的なボトルネックになりやすい。

 従来型のビジネスモバイルノートPCでは、内蔵GPUの処理能力やメモリ帯域の制約により毎秒10.75トークンにとどまり、実業務での運用においてはもたつきが否めない結果となった。

 これに対し、HP EliteBook X G2i 14 AI PCは毎秒26.61トークンをマークし、前世代機から2.5倍近いパフォーマンスの飛躍を遂げている。

 初期応答の速さから実際のテキスト生成に至るまで、体感的なストレスは皆無であり、外部GPU非搭載のモバイルノートながら、従業員がローカル環境で快適に生成AIを活用できる水準に達していることが証明された。

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LM Studioを使ったGemma 4 E4Bのベンチマークテスト結果

 ここで情シスが特に注目すべきは、「メモリの占有状況」である。HP EliteBook X G2i 14 AI PCは標準で32GBの高速オンボードメモリを搭載している。OSや各種常駐ソフトが稼働し、さらにGemma 4 E4Bのモデルをメモリ上に展開した高負荷状態であっても、なお約7.9GBの空き容量を維持していた。

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Gemma 4 E4BモデルをGPUへ完全にオフロードしても、まだ約7.9GBの空き容量が確保できる

 これは、ローカルLLMをバックグラウンドで動作させつつ、WebブラウザやExcelといった日常的な業務アプリケーションでの作業をストレスなく「並行処理できる」ことを意味する。

 AI処理のために端末リソースを占有されることなく、通常業務の傍らで常時AIを併走させるワークスタイルが、いよいよ現実のものとなる。

 クラウドAIへの投資予算が限られる企業であっても、社内標準PCの導入のみでAIによる業務改革を推進できる点は、コスト効率の観点からも経営陣への強力なアピール材料となる。


提供:株式会社日本HP
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年7月31日

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