OCuLink/USB4に両対応の万能ミニPC「ACEMAGIC F5A」を試す Ryzen AI 9 HX 470搭載で圧倒的コスパ(1/2 ページ)
Ryzen AI 9 HX 470搭載のミニPC「ACEMAGIC F5A」は、Copilot+ PC要件を上回るAI性能と、OCuLinkやUSB4による高い拡張性を両立しており、メイン機として長く戦える高コスパな一台に仕上がっている。
中国CYX Industrialが展開するPCブランド、ACEMAGICのミニPC「F5A」は、プロセッサにRyzen AI 9 HX 470を搭載したハイスペックモデルだ。ミニPCの中で基本性能が高いことはもちろん、2年間の製品保証が付属しており、長期間にわたって安心して使えるところも大きな魅力だ。
本体価格は直販サイトが最も安価で、AMD Ryzen AI 9 HX 470に32GBメモリ/1TBストレージを組み合わせたモデルが17万6998円、メモリとSSDが付属しないベアボーンモデルは11万9998円だ。
昨今、メモリやSSDをはじめとするPCパーツの価格が高騰し、自作PCや完成品PCの価格も上昇している。そのような状況下において、十分なスペックを確保しつつも価格を抑えてくれる同社のようなメーカーは、ユーザーにとって非常に心強い選択肢だといえる。今回はそんなF5Aの実機を用いて、パフォーマンスを検証してみた。
前背面・側面に詰め込まれた充実のインタフェースと冷却設計
まずは外観とインタフェースからチェックしていこう。正面には左から順に、3.5mmオーディオジャック、USB 3.2 Gen2 Standard-Aポートが2基、そしてUSB4ポートが1基配置されている。日常的にケーブルやデバイスを着脱する頻度の高いポート類が正面に集約されているため、非常に扱いやすい。
加えて、ミニPCとしては珍しく、正面にリセットボタンが用意されている点も個人的に高く評価したい。フリーズなどの不測のトラブルが起きた際、電源ボタンを長押しして強制終了する手間がなく、リセットボタン1つで再起動できる。地味ではあるが、いざというときに役立つ頼もしい機能だ。
背面には、左からUSB4ポートが1基、2.5Gbps対応の有線LANポートが2基、HDMI 2.1出力ポート、DisplayPort 2.1ポート、USB 3.2 Gen2 Standard-Aポートが1基、そしてUSB 2.0 Standard-Aポートが1基搭載されている。
ネットワーク面では、有線で2.5Gbps接続に対応するLANポートを2基備える一方、無線通信はWi-Fi 7のMLO(マルチリンクオペレーション)をサポートしている。有線と無線のどちらにおいても高速な通信が可能であり、用途や環境に応じて柔軟に使い分けられる点は大きな魅力だ。
冷却性能にもしっかりと気を配った設計がなされており、ミニPCでありながら非常に大型のデュアルファンを備えている。
最大で65Wの電力設定に対応している点も見逃せない。現代のデスクトップ向けPCと比較すると絶対的な消費電力は小さいものの、このコンパクトなボディーが一昔前のデスクトップPCと同等のTDPで動作する点は、なかなか感慨深いものがある。
ここで1つ、実用上のポイントに触れておきたい。ワイヤレスキーボードやマウスのレシーバーは2.4GHz帯を使用するものが多い。しかし、これをUSB 3.0以上のポートに接続すると、ポートから発生するノイズの影響を受けやすく、入力が途切れるなどの不具合を招くことがある。
そのため、レシーバー類はできるだけUSB 2.0ポートに接続することが推奨される。本機はUSB 2.0ポートをしっかりと備えているため、ノイズ対策として別途USBハブを用意する手間がかからない。こうした細かな配慮は非常にありがたい。
さらに、前後のUSB4ポートは高速なデータ転送に加えて、eGPUや10Gbps対応のUSB NICといった拡張デバイスの接続も可能だ。ミニPCでありながら用途に応じて柔軟にシステムを拡張できるため、メインマシンとしても十分に活躍できる点が魅力的である。
左側面にはOCuLinkポートが用意されている。OCuLinkはホットプラグに非対応であり、デバイスの接続はPCの電源をオフにした状態で行う必要がある点には注意したい。とはいえ、USB4とOCuLinkの両方を搭載しているモデルは、ミニPCとしては非常に珍しい。
外付けGPUを接続する際にも帯域に余裕のあるOCuLinkを利用できるなど、ミニPCの枠に収まらない高い拡張性を備えている。
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