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「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた(4/5 ページ)

36万4800円からの「iPhone Duo」を約1週間試用した。望遠カメラやProRAWを省く一方で、縦長に開く画面や空間オーディオ、開閉の感触、純正フォリオまで造り込まれている。性能より使い心地の上質さで勝負する、新しいハイエンドの姿を探る。

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置いておくだけでも、魅力を感じる

 iPhone Duoは使っていない間も魅力を放つ。卓上に山型にして置いたり、半開きで立てたりすると、充電していないときでもスタンバイ表示に切り替わり、卓上時計や卓上カレンダー、電子写真立てとして機能する。

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iPhone Duoのスタンバイモードは、記事の冒頭で紹介した山型に置くスタイルだけでなく、開いた状態で縦に置くこのスタイルでも利用できる。表示しておきたい写真などがあれば、その写真の向きに合わせてどちらのモードにするか選ぶのが良いかもしれない

 こうした卓上アクセサリーとしての機能の中で筆者が感動したのが、冒頭で紹介した、机に光を反射させて優しく起こしてくれるアラームだ。iPhone Duoには、このアラームの光のような心憎い演出がそこかしこに隠れている。

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机に光を反射させて優しく起こしてくれるアラーム

 例えば、本体内側のカメラにもちょっとした工夫がある。実は内側カメラは画面に埋め込まれており、明るい画像を表示した状態で正面から見ると、どこにあるのか分からない。虫眼鏡などを使ってよく観察すると、画面右上の一部だけ画素が間引かれ、ヌルサラのはずの画面がそこだけツルツルになっている(そのため、斜めから見ると光の反射でどこがカメラか分かる)。

 せっかく画面の下に隠したカメラだが、内側カメラでセルフィーを撮ろうとすると、カメラの位置に黒い点が現れ、カメラ使用中であることを示す緑色の点も表示される(その後、別のアプリに切り替えると、黒い点はスーッと画面の奥に吸い込まれるように消えていく)。見えないはずのカメラを、撮影時だけあえて見せている。

 この仕組みは、最初は撮影時に視線がずれないよう誘導するためだと思っていたが、実はそれ以上に、プライバシーへの配慮という役割が大きそうだ。

 開いた状態で本体外側のカメラを使うと、そのことがよく分かる。外側カメラに切り替えて撮影するとき、外側ディスプレイは節電のために何も表示されない……と思いきや、ちゃんと緑の点が点灯し、カメラの前にいる人に、現在カメラを使用中であることを知らせている。

 外側カメラでの撮影時には、「Duo Preview」と「キッズキュー」という特殊撮影機能が用意されている。

 「Duo Preview」を選べば、相手に向いた外側画面に写真のプレビューが映るので、撮られる人も、どこまで写るか、どう写るかを確かめられる。

 「キッズキュー」では、同じ画面にプレビューの代わりに、何種類かあるスヌーピーのアニメーションを表示する。子どもがそれに気を取られている間に、笑顔で正面を向いた瞬間を撮影できる。

 実はこの2つのモードでも、緑色の点が点灯する。てっきり、その緑の点の横にあるカメラで撮影しているのかと思ったが、どうやら実際の撮影は、物理的に飛び出ている背面のアウトカメラで行っているようだ。それでもあえて緑の点を表示し、カメラを使っていることを相手にも知らせる。ここにもプライバシーへの配慮を感じた。

本体と同じくらい驚いた、フォリオの工夫

 さて、今回はiPhone Duo本体と同じくらい大きな感動をもたらしたものがある。純正の「スタンド付きiPhone Duoフォリオ」だ。レビュー中はほぼ常に併用していたので、筆者が感じたDuoの印象には、このフォリオの存在も大きく関わっている。価格は2万4800円。ケースとして決して安くないが、本体を保護する以上の工夫が詰まっている。

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2万4800円と高価ながら、極めて多機能で触り心地も良い純正のフォリオケースだ。シンプルな板のようだが、真ん中から伸びたりスタンドが飛び出たりと、いろいろ変形する

 素材は、Apple独自のテクニカル生地「テックウーブン」だ。Appleがレザーケースをやめた直後に採用した代替素材には、筆者も質感の面で首をかしげるところがあった。しかし、今回の素材は肌触りがよく、高級感もある。使用したトープの、茶色がかった落ち着いた色合いも上品だ。

 同じ純正の「iPhone Duoケース」は1万4800円。こちらも触り心地は良いが、シールで本体に貼るバンパーケースで、目的はあくまで保護だ。正直、そこまでの魅力は感じなかった。

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同じ純正でも「iPhone Duoケース」は作りも機能もシンプルで、シールで貼る形になっている。もちろん、素材の触り心地は吟味して良いものを選んでいるが、そもそも非常に細いパーツで成り立っているのでそこまで触覚的な印象はない

 これに対してフォリオケースは、まず、装着の仕方が面白い。開いたフォリオを見ると、本体の縁に引っかけるような仕組みが見当たらない。近づけると、マグネットで吸い付くように装着される。

 ところで、Duoは本体を閉じるとき、ヒンジ周辺の形が変わり、外周が長くなる。全体を覆うフォリオは、この変化をどう受け止めるのか。

 よく見ると、フォリオ自体にも切れ目があり、左右に引っ張ると伸びる構造になっていた。ケース側も長さを変えることで、ヒンジ周辺まで覆いながら、本体の動きについてくる。薄いカバーに、本体の動きに追従する仕掛けまで収まっている。

 背面のスタンドもよくできている。新幹線でシートをリクライニングさせて映画を見るときは、本体をしっかり起こした角度に。本などを読むときには、もう少し寝かせた角度に。調整できる範囲が広く、自分の姿勢に合わせて画面を向けられる。

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フォリオケースの角度はこのように調整できる

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