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これまでITmediaの記者として、取材にでかけたり、個人的に利用したこともある秋葉原。しかし取材が終わればすぐに会社に戻るなど、正直長居したことがなかった。
以前知り合いに言われたことを思い出した。「女ってどうしてあんなにお茶好きなの?」。考えたことはなかったが、ことあるごとにお茶をしている。買い物もそこそこにちょっと洒落たカフェなんかを探して、お茶をしながらおしゃべりをする。
それで秋葉原に長居できない理由を思いついた。個人的な感想だが、ファストフード店が多く、落ち着けるカフェやレストランが少ないからだと。
4月24日、東京・秋葉原に新たな女性向け施設が誕生する。その名は「チョムチョム 秋葉原」。地下1階、地上10階建てのこのビルには、16のレストランとショップが出店する。初出店や東京初進出の店も少なくない。施設の名称である「チョムチョム」(=chomp chomp)は、英語で「おいしいものを食べる音のイメージ」を表しており、その名の通り16店舗中14店舗は飲食店が占める。
オープンを2日後に控えた4月22日、一足先にメディア向けに内部が公開された。ビルの入り口にはロンドンを中心に活躍するデザイン集団「TOMATO」のクリエイティブディレクター長谷川踏太氏が手がけた時計型モニュメント「O-clock(オークロック)」が設置されているほか、夜には1200個のLEDによってビルが1600万色に輝くという。
一部内装が終わっておらず急ピッチで作業を進めているテナントもあったが、ほとんどの店がオープンに向けて最終調整が行われているところだった。
どの店舗が女性が入りやすいような雰囲気作りを目指しており、個室を設けているところも目立った。また上層階は眺めがよく、デートなどにも利用できそうだ。1フロア1店舗か2店舗の構成で、ほとんどの店に広々した印象を受けた。新業態を中心にオススメの店舗を紹介していこう。
サッポロライオンが展開する新業態1号店。会津の農家をイメージしたという店内は、東京とは思えない古民家風の作りで風情がある。
メニューには、無農薬野菜や漁港から直送される鮮魚、栄養価が高くヘルシーな猪肉など女性を意識した食材を使用している。このほかドリンクも充実。日本酒、焼酎はもちろんコラーゲン入りのノンアルコールドリンクも用意されている。
店内は現代のお祭りをイメージした作り。グループでの利用にオススメだ。もつ鍋を中心に、九州地方特産のサイドメニューを取りそろえている。
もつ鍋は、定番の醤油、みそのほか、塩、チゲ、水炊き、豆乳と、こってりからあっさりまで6種類を提供。もつに含まれるコラーゲンで女性からの支持が高いもつ鍋の中でも、健康志向の女性には豆乳をベースのもつ鍋が人気だという。
ねぎ焼きやお好み焼きのほか、つまみを中心とした鉄板焼きメニューを取りそろえる。中には鉄板チーズフォンデュや、鉄板で仕上げるデザートといった珍しい鉄板料理もあった。
このお店の最大の特徴は鉄板の前に設置されている保温器。お好み焼きなど鉄板料理が最後まで温かく食べられるという。
音楽を共通点にした人々が集まるコミュニティーカフェ。スタッフ全員が音楽好きで、またスタッフ自らが演奏することもあるという。店内に備えられた42インチのモニターや、店外の26インチモニター5台から音楽関係のCMやイベント情報が配信される。
1日2〜3回のペースでライブが開催され、店内にはジャンルを問わずさまざまなBGMが常に流れている。スタッフが作ったCDも店頭で販売されるとのこと。海外の観光客も多い秋葉原で、国籍問わず気軽に立ち寄れる場所だ。
レストラン・カフェが多い中、最上階に位置するドッとあーるtown。人と情報を集約した新しい形の不動産賃貸というこちらのお店は、東京初出店。秋葉原だけではなく周辺エリア9エリア事業部で構成され、スタッフも担当エリアに分けられ広域地域の不動産情報を網羅している。
10組〜12組への同時に対応が可能だが、奥のネットコーナーで、物件検索だけをしてもOK。女性を意識した内装は、清潔感を感じる。
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