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ホノルルマラソンへの道:初めての皇居ラン――“タイメックス”ランニングクラブに潜入 (2/2)

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ひよこ、皇居を走る

 1時間ほどの講義が終わったところで、皇居での実走に移る。聞けば先週も走ることはできたそうである。自分の運のなさを恨む。

 ちなみに参加者の中で皇居を走ったことがない人は、自分以外にだれもいないことが分かった。四面楚歌(そか)状態だ。

 実力別にグループ分けが行われた。5キロのタイムによって決められるのだが、筆者は5キロすらまともに走ったことがなく、タイムなどはかれる機会もなかった。とりあえず初心者を猛アピールし、最終グループ「ひよこ組」とネーミングされたグループに入れてもらうことになった。

 しかしこのひよこ組、“ひよこ”というかわいらしい冠でありながら侮れない……。グループのメンバーはほとんどフルマラソン経験者。中には大会前の調整のためにゆっくり走りたいなんて人も。完全なひよこは筆者のみだった。

 ひよこ組は1キロ7分ちょっとペースとして37分で1周を回ることになった。果たして10キロも走れるのかと思っていたが、時間の関係でペースの遅いひよこ組は皇居1周で勘弁してもらえることになった。ありがたい。

 こうして皇居初挑戦が始まった。

フォームを褒められ調子に乗る

 スタートして2キロが過ぎると、かなり息が上がってきた。最初に上り坂があり、またこの日の蒸し暑さも体力を奪う。5キロ走り続けるのも怪しい雰囲気に……。

 一方周りのメンバーは余裕だ。走りながらの会話も楽しそう。またほかのグループは2周目に入っていたり、差をまざまざ見せつけられる。さすがタイムアタックチャレンジコース……。

 岩本氏が講義中語っていた腰高フォームを意識してみるが、ちょっと分からない。これでいいのだろうかと不安を感じながら走っていた。しかし途中ひよこ組のペースメーカーの石田さんに、フォームがなかなかいいと褒められ「そうですかぁ」なんて調子に乗る。これがおだてとも気づかずに……。しかしこのおだてとペースが一定だったおかげか、一度も止まることなく1周36分で完走することができた。仲間がいると走りやすいってことにも気づく。

 このランニングの模様は前ページの動画に収めているのでご覧いただきたい。

 ランニング後体重を量ってみたら、約2キロも落ちていた。どれだけ不要なものをため込んでいたのか……。タイムアタックチャレンジコースは貴重な体験となったが、やはり背伸びをしすぎたような気もする。次回は初心者として美脚ランナーコースに参加したいと思う。

 残念ながら2008年度のタイメックスランニングクラブの募集は終了しているが、9月に行われる「ワンデーセミナー」は引き続き募集中だ。興味のある方は公式サイトから応募してみてはいかがだろう。

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