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ホノルルマラソンへの道:初めての皇居ラン――“タイメックス”ランニングクラブに潜入 (1/2)

時計メーカー「タイメックス」がランニングクラブを発足した。ランニング初心者が、上級者の集うタイムアタックチャレンジコースに参加することに!? その模様を動画でお伝えします。

 6月、米国の老舗時計ブランド「TIMEX」(以下、タイメックス)主催のランニングクラブが誕生した。

 同クラブでは、トライアスロンなどのアスリート向けウオッチの開発を行うタイメックスが、ブランドのノウハウを生かし、ペース管理を取り入れた実走と講習会を実施。講師には、独自のランニングチーム「club MY☆STAR」を設立し、ギリシャで行われる246キロ走「スパルタスロン」を5回も完走するといった経歴を持つ岩本能史氏を迎える。

 同クラブは女性限定の「美脚ランナーコース」のほか、男性も参加できる「タイムアタックチャレンジコース」を用意。各コースとも6月から12月の期間で毎月1回定期的に開催していく予定となっている。

 5月より各コース30人限定で会員募集をしたところ、参加希望者は両コース合わせて500人以上にものぼり、応募は早々に締め切られたという。今回幸運にも体験取材という形で、セミナーに参加することができたので、その模様をお伝えしようと思う。

↓実走の模様は下の動画で。

タイムアタックって……

 ランニング初心者の筆者は、やはり美脚ランナーコースの参加を希望。美脚というフレーズにも心ひかれる。

 ところが、である。ここでも梅雨に行く手を阻まれた(関連記事参照)。美脚ランナーコースが行われる当日の予報は大雨……。雨の場合実走は中止だ。「どうせなら走った方がいいでしょ」とだれが言ったのか。なぜか翌週の上級者向けのタイムアタックチャレンジコースに参加するはめになった。

 セミナー前日になって、担当者から講習の詳細が送られてきた。見た瞬間凍り付く。

実走

 3〜4グループに分けて皇居(5キロ/周)のランニング(2〜4周を予定)



 最低10キロ……。

早く走る方法

 当日。筆者の思いとは裏腹に朝から空に晴れ間が広がっていた。会場にはこのセミナーに参加できる幸運の持ち主が続々到着。講義開始前には用意されていた席がほぼ埋まった。

photophoto 500人の応募者の中から選ばれた幸運な人たち。女性の参加者の方が若干多かった。みなさんいかにもトレーニングを重ねているという感じだった

 岩本氏による講義が始まる。「100キロ走るぐらいでは短すぎる」と断言する岩本氏は、スポーツウオッチのメモリが足りず、いつも7個ぐらい用意してランニングするという筆者からしてみれば雲の上の存在である。

 今回そのランニング界の神から「フォーム」と「早くなる効果的な練習方法」について話を聞くことができた。

 まず正しいフォームは「腰の位置を高く保つ」ということ。「ふくらはぎが筋肉痛になるのは、間違った走り方。ふくらはぎを使うのではなくお尻とももの間がの筋肉を使うことが重要です。そして骨盤をローリングするようにして、足裏から全体で着地することが大切」(岩本氏)。腰高フォームを意識することでより効率よく楽に走れるのだそうだ。また一歩の長さが変わってくるため、一直線上に走ることがポイントになるという。

photophoto 岩本氏からフォームと早くなる練習方法について講義を受ける

 そして岩本氏は早く走るために、スポーツウオッチなどを使ったペースメイクの必要性を強調する。「もっとも理想的なのはスタートをゆっくり入り、徐々にペースを上げていく。そして一番早いペースでゴールすること」と岩本氏。実際には、この方法を実行することができる人はほとんどいないとのことだったが、経験者ばかりのこのコースではうなずく姿が多く見られた。

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