> レビュー> ノートPC 2003年5月14日 18時38分 更新

Let'snote LIGHT T1 CF-T1PCAXR:12.1型クラス随一の軽さと省電力性能
松下電器産業
製品写真
総合評価 7点
携帯性 9
パフォーマンス 6
操作性、堅牢性 7
拡張性 6
バッテリ 7
レイティングポリシー

総合評価コメント

 12.1型で最軽量、さらに超省電力な回路設計など、発売時点では非常に魅力的な要素の多かった本機だが、省電力性に関しては、Pentium Mの登場で多少色褪せてきたように見える。もちろん、その軽量なボディは今でも健在ではあるが、柔軟性に欠けるバッテリ構成は、バッテリ駆動で常時携帯して使用しているユーザーには不満だろう。逆に、軽さ最優先ならば、本機が最右翼となるはずだ。→レビュー本文

評価のポイント

携帯性
    12.1型クラスでほぼ1kg、しかも4セルバッテリを搭載しているのだから、10点をつけても良いところ。しかし、厚みが結構あることやバッテリ部の出っ張りが比較的大きい点など、バッグへの収まりを考慮して9点とした。
パフォーマンス
    超低電圧版モバイルPentium III-Mの933MHz版は、決してパフォーマンス的に大きく劣るわけではない。しかし統合型のグラフィックスを含め、その後のトレンドと比較すると6点程度にならざるを得ない。パフォーマンスを求めるのであれば、CPUアーキテクチャが大きく変化するタイミングを見計らうべきだ。
操作性、堅牢性
    本体に厚みがあることもあり、剛性面での不安はない。ただキーボードは、シルバー塗装のためか刻印も見にくく、縦方向のピッチが横方向に比して詰められていることなどもあり、あまり良いとは言えない。ホイールが存在するかのごとく、クルクルと回してスクロールできる円形タッチパッドもその必然性を感じない。
拡張性
    最大512Mバイトのメモリ容量は現時点では不足こそ感じないが、将来性という点では疑問。ポートリプリケータなどの専用周辺機器もない。省電力な製品とはいえ、無線LAN利用時は4セルバッテリでも心許ないシーンがある。内蔵SDメモリーカードスロットが、内部USB 1.1接続である点も速度面で不満。
バッテリ
    省電力性ではトップ。回路構成や引き回しを見直してコンデンサなどを除去。液晶パネルのインバータにも工夫を施し、可能な限り余分な電力の消費を抑えた設計は見事というほかない。12.1型のモバイルPentium III搭載機種が、4セルで4.5時間ぐらい実働するのは凄い。ただ、絶対的な容量の少なさは否めない。大容量バッテリが存在しないこと、標準バッテリの充電器がオプションとして存在しないことなどが改善されれば、より高い評価が与えられるだろう。

ベンダー製品担当者からの一言

 「レッツノートシリーズ」は、軽量設計・長時間駆動・頑丈設計にこだわり商品開発をしております。昨年より、その企画コンセプトは、ユーザーの皆様から高く評価され、こちらのT1シリーズも、順調に販売させていただきました。今後も、培った技術力を活かして、モバイルするうえでの快適パソコンとは何かにこだわり、開発していきたいと思います。(松下電器産業 パナソニックマーケティング本部 藤田 美穂)

スペック

製品名 CF-T1PCAXR
CPU 超低電圧版モバイルPentium III-M 933MHz
液晶 12.1型TFT(1,024×768ピクセル)
チップセット 830 MG
グラフィックス(ビデオRAM) チップセット内蔵(メインメモリと共用)
標準メモリ SDRAM PC133 256Mバイト(最大512Mバイト)
HDD 40Gバイト(UltraATA-100)
バッテリ駆動時間 約5時間(JEITAバッテリ動作時間測定法)
サイズ(W×D×H) 268×210×26.1〜39.1mm
重量 約1.045kg

[本田雅一, ITmedia]

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