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あらゆる省電力化の手法を詰め込んだ製品


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Let'snoteシリーズと言えば、かつてモバイルMMX PentiumからモバイルPentium IIの世代にかけて、サブノートPCで一斉を風靡したブランド。そのLet'snoteブランドがかつての勢いを取り戻したのが、10.4型液晶パネルを搭載し1kgを切った「Let'snote LIGHT R1」だった。R1は、軽さ、省電力の両面でエポックメイキングと言ってもいいほどの会心作だ。
独自の回路ノウハウで厳密な設計を行い、回路上から余分なコンデンサなどを徹底的に排除している。コンデンサはバッファの役割を果たし、ノイズやちょっとした信号タイミングのズレなどを吸収する。システムの安定性を高める役割を果たす反面、余分な電力を消費する。それを技術力でカバーし、省電力性を高めたわけだ。
さらに液晶バックライトの効率を高めたり、3.3ボルト駆動の低消費電力HDD(2.5型9.5mm厚)を採用することで、4セルバッテリでも長時間の駆動を実現。4セルバッテリで十分なバッテリ駆動時間を達成できたことで、バッテリセル2本分の軽量化も同時に果たすことができた。
そのノウハウを用い、日本のモバイルシーンでは主流の12.1型液晶パネル搭載で軽量・省電力なノートPCを作り上げようとした結果生まれたのが、本機「Let'snote LIGHT T1」である。軽量化はさらに徹底して行われ、12.1型液晶パネルを採用しながらも、999gという究極の軽さを実現した(標準メモリ128Mバイト、無線LAN非搭載の「Let'snote LIGHT T1 T1PDAXR」の場合)。


本体のサイズは268(W)×210(D)×26.1〜39.1(H)mm、重量は約1.045kgで、12.1型クラスでは最軽量(クリックすると拡大します)
※カメラ位置などの関係で、実際のサイズとはやや違った見え方になる場合があります
バッテリ持続時間も、スペック値で5時間。無線LANを使いながらの実働でも4時間を超える駆動時間を実現できているのは流石。4セルバッテリパック採用のモバイルPentium III-M搭載機とは思えない粘り腰のバッテリ性能を誇る。
Pentium M搭載機が登場した今、モバイルPentium III-Mには多少古さは感じる(ビジネスツールとして使う分にはパフォーマンスに大きな不満はないだろうが)が、その軽さは今でも十分に魅力的だ。
[本田雅一, ITmedia]
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